3月29日に告示される神奈川県議選で、横浜市戸塚区選挙区に立憲民主党公認で立候補を予定していた飯田強氏が、過去にTwitterやブログなどで、差別的な発言を行っていたことが分かったとして、同党県連は3月26日、公認を取り消すことを決めた。
立憲民主党神奈川県第5区総支部がBuzzfeed Newsの取材に対し、明らかにした。
立憲民主党の公式Twitterアカウントや、神奈川県第5区総支部長の山崎誠衆院議員も相次いで公認取り消しをツイートし、謝罪した。
立憲民主党の公式アカウントは以下のようにツイートした。
「ヘイトスピーチや差別発言は絶対に許されることではなく、過去の発言とはいえ見過ごすことはできません。多くの方を傷付けてしまったことを深くお詫びいたします。申し訳ありませんでした」
山崎議員も「本人にも確認したところ、過去に不適切な発信していたことが明らかとなりました」としたうえで、差別発言の存在にかかわらず公認したことについて、「私(の)、総支部長としての責任が重大」と謝罪した。
「過去の発言等を確認せずに公認を申請したことに問題がありました」
飯田氏は8年前ごろから、在日韓国・朝鮮人や中国人などに対する差別的なコメントを、自身のTwitterやブログで発信していた。
同党県第5区総支部の担当者はBuzzFeed Newsの取材に対し、「本人からも、ツイートなどで皆様に対しコメントや考えなどを行う予定」と説明した。
だが26日午後5時現在、本人のTwitterアカウントは非公開設定となっており、見ることができない。
また、告示が迫る県議選の代替候補者選びについては、告示の29日まで「最後まで努力する」とした。
飯田氏は一方で、過去ツイートのキャッシュを見るがぎりでは、3月19日に差別発言について謝罪していた。
「私の投稿した内容に差別的な表現を含むとの指摘があり、それを踏まえてあえて口語的な表現で投稿したのですが、やはり不快な思いをされた方がいらっしゃったようで反省しております。ツイートは削除しましたが、この場でお詫び申し上げます」
ただし、このツイートも26日夕現在ではアカウントが非公開となっているため、見ることはできない。
「差別のない、多様性を認め合う平和な神奈川を」
立憲民主党は3月15日付の機関紙号外で飯田氏の公認決定と、飯田氏のコメントを報じた。飯田氏は「差別のない、多様性を認め合う平和な神奈川を」などとコメントしていた。
【UPDATE】飯田氏の謝罪について更新しました。
飯田氏は公認の取り消しなどを受けて、同日夜にTwitter上で謝罪。立候補の取りやめを表明した。
「この度の私の招いた件につきまして、過去の投稿内容が人種、性差別を助長するものだとのご指摘をいただきました。問題の投稿はすべて私自身によるものです。その場の思いつきや軽い考えのものばかりであり、軽率な内容で傷つかれ、不快な思いをされた皆様に深くお詫びを申し上げます。
政治的スタンスは無党派でしたが、立憲民主党のボトムアップ、草の根からの政治という理念に共感し、タウンミーティングやボランティア等の活動に参加してきました。その中で、多様性の価値、支え合うことの大切さを身をもって感じ、積極的に携わって行きたいと思いました。
ご指摘を受けた過去の軽率な発言は、今の私が振り返っても受け入れがたく、恥ずかしく、申し開きできません。 党の公認は取消となりました。あらゆる差別と闘う政党である立憲民主党の決定に従います。 今回、改めて過去の内容を振り返り、認識の甘さを痛感し、立候補をとりやめます。
最後に過去の内容で傷つかれた皆様、この間、私を支えていただいた皆様に重ねてお詫び申し上げます。 誠に申し訳ありませんでした。 こちらのアカウントの内容は削除させていただき、アカウント自体は明日いっぱいで削除させていただきます。 2019.3.26 飯田強」