IT企業の立地、最多の387社 沖縄1月時点 前年比12%増 雇用は3%増


この記事を書いた人 Avatar photo 与那嶺 明彦

 沖縄県は、県内に立地した情報通信(IT)関連産業の企業数と雇用者数を発表した。2016年1月1日現在の企業数は前年比11・8%(41社)増の387社、雇用者数は同2・7%(715人)増の2万6627人で、いずれも過去最多を更新した。

 企業数は4年連続で40社台で伸長している。県は今年までに公設民営のクラウドデータセンターの建設や、アジア-沖縄-首都圏を海底光ケーブルで結ぶ沖縄国際情報通信ネットワークを整備した。経済特区も含めて情報通信環境の整備が進んだことで、企業進出が増えたとみられる。

 業種別の企業数の内訳(過年度立地を一部含む)は、情報サービスが前年比21・3%(16社)増の91社、コールセンターは同1・3%(1社)減の75社、コンテンツ制作は同21・1%(11社)増の63社、ソフトウエア開発は同14・1%(16社)増の129社、その他は同3・3%(1社)減の29社だった。

 業種別の雇用者数は、情報サービスが同4・2%減の5103人、コールセンターは同2・8%増の1万7533人、コンテンツ制作は同47・5%増の872人、ソフトウエア開発は同8・9%増の2469人、その他は同4・2%減の650人となった。

 順調に企業数を増やしてきたコールセンターは2年連続の減少となった。比較的、高度な技術を必要とするコンテンツ制作とソフトウエア開発は企業数、雇用者数ともに伸長した。