珈琲好きのみなさん、福岡の老舗喫茶店、
「ブラジレイロ」を知っていますか?
福岡の喫茶店の中でも、特に老舗と言われている「ブラジレイロ」。
昭和9年にブラジル・サンパウロのコーヒー局が、ブラジルの珈琲を宣伝する目的で中洲湖畔にモダンな珈琲店を開いたのが始まりだそうで、カフェに詳しい方に「絶対行った方がいいですよ!」と聞いて以来、「ずっと行きたい!」と思っていたのですが、やっと念願叶いました!
場所は呉服町。“昭和”の時代は、卸問屋さんや宿などがたくさん並び、博多駅に近いこともあってとっても賑わっていた場所です。今は昔ほどの盛況ぶりはないものの、オフィスや飲食店も多く、近くには駐車場も結構ありました。外観からも古き良き時代の面影が伝わってきますね~。外観を見ただけですぐに、「ブラジレイロ」だと分かります!
こちらが入口です。軽食もあるようです。
店内に入ると、素敵な“昭和”も感じられるノスタルジックな雰囲気でした。奥には焙煎室も見えます。本格的……。
入口近くには、こだわりの豆が並びます。
1階と2階があるのですが、2階スペースでは打ち合わせをしている方もいらっしゃったので1階のこちらのお席に座りました。
▲ハンブルグステーキ(ライス or パン・サラダ・デミサイズコーヒー付)(税込1,080円)
こちらの洋食メニューはどれも売り切れてしまうことが多いと聞いていたので、事前に予約しておきました! 予約の際に、「特にカツレツが評判と聞いたのですが、オススメはありますか?」と聞いてみたのですが、「みんなオススメですよ。どれも売り切れてしまうことも多いので、お好きなものにされたらどうでしょう?」と教えてくださったので、大好きなハンバーグにしました!
このボリュームでサラダ、マイルドブレンド珈琲がついて1,080円!!
とてもふっくらしていて、大きさも形も肉まんほどです。
お肉のふわふわ感と、ジューシーな感じがたまりません! デミグラスソースも上品な感じ!!
そうなんです! こちらのハンバーグには、オリジナルのデミグラスソースに、和がらしをつけていただきます!! デミグラスソースは、さらさらでもなく、どろっとでもない、とても自然に仕上げられてます。でもコクがあるのです。手間暇かけられている感じがします。和がらしとよく合います。
デミグラスソースが本当に美味しい! ハンバーグも美味しいけれど、ソースでごまかしてないです! お互いに引きたてている感じです。売り切れ続出なのも納得。
デミグラスソースが美味しいっていうことは、なんとなく全ての定食が美味しいことにもつがなる気がします。
サラダも美味でございました! どの野菜もみずみずしく、甘みを感じます。
セットのドリンクはマイルド珈琲のハーフサイズ。そして生クリーム付きです!
このふわふわの生クリームがさすが喫茶店ですよね。てまひま、本当にありがたいです。
丁寧で、深みがあるのに、しつこくなくて、すごく味わい深いです。珈琲に精通しているわけではないのですが、「本物」を感じました。
そして、こちらの老舗喫茶店のオーナーが中村さんご夫妻です。ご主人はちょうど、ご自宅に焙煎をしに行かれていたので、奥様の久美子さんが対応してくださいました。優しくて温かくて、取材の途中もお心配りをいただいて、本当に人柄が出てらっしゃるなぁと思いました。
「こちらの洋食は、77歳まで現役だったシェフの方の味を引き継ぎつつ、現代ならではのアレンジをしたり、時代とともに変わっているんですよ」と教えてくださいました。
「時代をつないでいるんです」
「前と同じでも、いけないし、でも、前のいいところはつないで行かないといけない」
……老舗と言われるお店はきっとそういうことをされているんでしょうね。
とっても心打たれました。
こんなに本格的な洋食と珈琲がいただけて……。久美子さんにもまた会いたくなりそうです。また行かせてください!!
▲ブラウナーシロップ(税込896円)
そして、ずっと気になっていた「ブラウナーシロップ」。カフェオレの原液も販売されています。
(試飲です)牛乳を入れただけで、本格カフェオレの出来上がり。美味しいです^^
お土産に1本買って帰りました! 友達が集まった時に出したら、大好評でした^^
また、ランチにうかがった際にはリピ買いしたいです!
お店情報
ブラジレイロ
住所:福岡県福岡市博多区店屋町1-20
電話:092-271-0021
営業時間:月曜日~金曜日 10:00~20:30(LO 20:00)
土曜日 10:00~19:00(LO 18:30)
定休日:日曜日・祝日(5月「博多どんたく」開催時、不定休)
書いた人:
安藤エリカ
福岡県出身。1984年生まれ。地元情報誌の制作や編集を経て、ライターに。飲食店に行くことの楽しみは、美味しい料理と雰囲気。お酒も大好きです。