『ThawThat! 解凍ボード』電力不要・熱伝導を利用してカチカチ肉も解凍できる!?

熱伝導を利用したアメリカ発の技ありでおしゃれなキッチングッズをご紹介しよう。シンプルでありながら機能に優れており、電池や電力などは一切不要。今回は、冷凍した食品をのせるだけですばやく解凍できるTHAT社の『TEAW THAT!(ソー ザット)解凍ボード』をご紹介する。

電気を使わず溶かしてしまう摩訶不思議な板

アメリカのブランドTHAT社のキッチン用品は、熱伝導を利用した商品を展開している。熱伝導とは、物質の移動を伴わずに高温側から低温側へ熱が伝わる現象のこと。

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今回ご紹介する『TEAW THAT!(ソー ザット)解凍ボード』(税抜8,000円)は、板の中に熱を吸収する液が入っている。通常のアルミ板では吸収する温度に限界があるのだが、さらに冷たい温度を吸収し、裏面から冷気を放出することによってよりスピーディーに解凍が出来るもの。サイズは20cm(奥行)×33.5cm(幅)×2.5cm(高さ)。本体の重さは約1.5kg。中に液体が入っているので、ボードとしては重たさがある。

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解凍ボードは斜めになっており、水分が水受けに流れていく仕組み。

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水受けは取り外しが出来るのだが、やや外れやすいので注意しよう。

氷で実験/見る見る間にどんどん溶けていく!

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氷をボードとお皿の上に同時に置いてみよう。検証時の室温は約15℃。

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すると、解凍ボードに置いた方は、置いた瞬間から溶け始めた。50秒経過した時点でかなり小さくなっている。 お皿の上の氷も、表面はうっすらと溶けるだがとにかくスピードが違う。

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説明書きには、解凍ボードに氷を置くと約1.5分で溶けるとある。常温だと19分。

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冬場の部屋ということもあり、さすがに1.5分では溶けなかったが約5分25秒ほどで完全に溶けた。お皿の上の氷と比較しても、その差は歴然である。

大きなお肉の塊も解凍!ドリップが出にくいのがポイント高!

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次に冷凍した豚バラブロックを解凍してみよう。カチカチに凍っている豚バラブロック。常温で解凍してしまうと、ドリップが出やすくなってしまったり、肉がゆるみすぎたりしてしまうもの。また時間もかかる。 冷凍庫から冷蔵庫に入れて、半日くらいかけて解凍する人もいるだろう。袋などに密封された状態であれば、流水解凍などの方法もある。

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それでは、解凍ボードの上にのせてみよう。 ボードに近い部分はみるみる柔らかくなっていくが、かなり厚みがあるため上部はまだカチカチのまま。少し時間がかかりそうなので、半分くらいまで解凍できたところで上下をひっくり返してみた。

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約1時間10分後。中心部はやや凍っていたが、包丁でサクッと切れるまでに解凍出来ている。

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温めているわけではなく、冷たい温度を吸収しているので、常温に放置した時と肉のゆるみ方が違うのもポイント。ドリップが出にくいのも良いところだ。

シンプルな1枚だからもちろんお手入れも楽々!

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洗剤をつけてスポンジで洗えば良いだけなので、お手入れも楽。水はじきも良いのですぐに乾く。

スタイリッシュでシンプルな使いやすさが魅力的

価格は8,000円(税抜)とややお高めではあるが、肉や魚を塊でよく冷凍して保存している人などには使い勝手の良いアイテム。スタイリッシュなデザインも良い。Amazonはじめインターネット通販を中心に購入できる。

熱伝導を利用した同シリーズには、バターナイフアイスクリームスクープもある。 こちらもご紹介しているのでぜひ参考に。

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『スプレッド ザット バターナイフ』電源不要、熱伝導を利用してカチカチバターを簡単にカット!

『スクープ ザット アイスクリームスクープ』電源不要で熱伝導を利用してカチカチアイスを簡単にすくう!

 

オススメ度:(買っても損はない)
公式サイトはこちら

記者

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蘭 よう子

デザイン/マーケティング専攻。商品開発やレシピ開発に携わる。雑誌やWebメディアでの執筆・連載多数。調理、アートワーク制作から撮影まで、すべてをこなすマルチクリエイター。文具やアートの分野にて講師経験あり。

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