島尻氏が補佐官に 沖縄相に助言、影響力保持


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   島尻安伊子氏

 【東京】沖縄担当相を4日に退任した島尻安伊子氏の処遇について、後任の鶴保庸介沖縄担当相の補佐官に充てる方向で政府が調整していることが9日までに分かった。関係者によると、3日の内閣改造後、菅義偉官房長官が島尻氏に打診した。

 前大臣を補佐官に充てる人事は異例で、沖縄政策に関して島尻氏が一定程度の影響力を保持することになる。県内の状況などについて鶴保氏に助言などをする役割となる見通し。常勤、非常勤などの勤務形態や任期などは未定で、今後調整するものとみられる。

 島尻氏は大臣退任後の記者会見で、今後の政治活動について「白紙」としつつ「いま自民党の県連会長という立場にいるので、県民の皆さまに訴えるという意味で政治活動は続けていきたい」と述べていた。