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のぞいてみよう外国の住宅事情
ISHIYA /企画・エフェクト
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2014年9月2日 (火)

日本から最も近い外国サハリンとはどんな所?サハリンの住宅事情とは?

日本から最も近い外国サハリンとはどんな所?サハリンの住宅事情とは?(画像提供:稚内市 サハリン事務局)
画像提供:稚内市サハリン事務局

9月6日(土)から開催されるアジアリーグアイスホッケー2014-2015シーズン。そこに新たにアイスホッケー界をリードするロシアから、サハリンチームが参入することになった。

ところでサハリンとは一体どんな所なのか知らない人が多いだろう。そこでここでは、かつては樺太と呼ばれたこの島について、サハリン州ユジノサハリンスク市にある稚内市サハリン事務局の渡辺さんにお話を伺ったので、ご紹介したい。

「サハリンは日本最北端の街・稚内から、海を挟んで南北に約950Kmの細長い島で、面積はほぼ北海道に匹敵します」

北海道に匹敵するとはかなり大きな島だ。どのくらいの人が住んでいるのだろうか?

「人口は約50万人で、多くはかつての日本の領土だった北緯50度以南(南サハリン)に集中していて、州都のユジノサハリンスクには約20万人が暮らしています」

ちなみにかの地は経済的にも豊かな天然資源エネルギー産業に支えられ、モスクワと並びロシアで1、2を争う高所得地域とのこと。次に、サハリンの住環境などを聞いてみた。

「ロシアのほかの都市同様、ソ連時代に数多く建てられた4階5階建ての画一的な箱型アパートが今でも供用されていて、その多くは家具、電化製品、インターネット環境等付きで売買、賃貸されています。新しく建設されるアパートは、コンクリートの打ち放し物件として売買するのが一般的で、その後購入者が自らの好みで内装を施します」

ロシアで近年数多く誕生した富裕層などは、郊外に一戸建て住宅を建てて住んで居るそう。ところで、日本との住環境の違いはどんな所にあるのだろうか?

「ほぼ市内全域をカバーするセントラルヒーティングシステムが特徴的です。11月から5月までで、全ての暖房と温水を賄い、夏季期間は各家庭に備え付けのポータブル電気ボイラーで温水を賄います」

ソ連時代のインフラや建物の老朽化による修理が絶えないようだが、発展を続けるサハリンは、日本最北端の宗谷岬からサハリン最南端のクリリオン岬までは距離にして43Km程しかない日本から最も近い外国の領土。これを機にサハリンに注目してみよう。

●取材協力
稚内市 サハリン事務局
https://www.city.wakkanai.hokkaido.jp/sangyo/saharin/
https://suumo.jp/journal/wp/wp-content/uploads/2015/05/e92eb0dd5c9c295e844c0880caf4b4c1.jpg
のぞいてみよう外国の住宅事情 土足生活に代表されるように、日本と外国の住まい事情は違うもの。ちょっと気になる外国の住まいや生活事情をのぞいてみましょう。
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