この世には「パラレルワールド(平行世界)」と呼ばれる考え方が存在しています。
実際あるかどうかは確認されていませんが、今いるこの世界と微妙に似た世界がいくつも存在しているという考え方。同じ場所だけど、階層(レイヤー)で別れていて、階層ごとに違う生活が営まれているそうです。

とてもSFチックで現実的で無いと笑う人がいる一方、ごく稀にですが「今までいた世界と違う世界にいる気がする」という人が現れることもあります。

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時空のイメージ

それまでいた場所、職業と存在する環境はほぼ同じものの、どこかに違和感を覚えていたり、鏡をみる自分にさえ何かそれまでと違うようなものを感じてたり……。時に違う世界に迷い込んだ記憶を持つ者もいます。そして体験者に共通して言われているのが「時空のおっさん」との遭遇。

■時空のおっさん

「時空のおっさん」は匿名掲示板2ちゃんねるで語られるようになった存在。
2ちゃんねる発の話題の信憑性はどうかという議論は今回置いといて、遭遇した体験者の意見がこれまでいくつも寄せられているんです。

時空のおっさんとの出会いは皆突然。ある朝目覚めて普段通り学校や会社に行くとそこは誰もいない教室だったりオフィスだったり。他にも買い物中などに突然、それまで立ってた同じ場所だけど周囲に誰もいなくなっていることもあるそうです。いつも通りに起きて、いつも通りに行動していたはずなのに……。

誰もいない教室

「あれ、今日やすみだっけ」「教室まちがえたかな」なんて不安に思っていると、突然「おい、お前なんでここにいるんだ!」という強い声。

近くから大声で声をかけてくることもあれば、知らないはずの自分の携帯電話に突然電話してきて怒鳴り散らすことも。また、逃げると追いかけてくるなんて話もあるようです。

そして最終的にはとっつかまったり、場合によっては会話もせぬまま目があった次の瞬間元の世界のような元の世界じゃ無いような場所にいるのだとか。

誰もいない街

周りには普段通りに人がいて、気さくに話しかけてくる上司や同僚、クラスメイト達。まるで白昼夢をみていたような、妙な感覚に襲われるそうです。

ほんのちょっとの違和感に「さっきのは気のせい」と忘れる人も多いようですが、時空のおっさんの話題が出るようになり「もしかしてあの時」と記憶を呼び覚ます人も掲示板には登場しています。

さらには全く元通りの世界だと感じる人がいる一方、同じだけど微妙に違う世界、それまでとは別人になっていると感じる人も。

■おっさんの特徴

結局のところこのネタ話の可能性が高いように思われますが、でもネットで語られる時空のおっさんの特徴はほぼ共通しており、皆があわせているのか、偶然の一致か。妙に気になる点です。

【時空のおっさんの特徴】
・作業着(たまに帽子をかぶっている)
・大声でどなる。返事がぶっきらぼう。
・小柄

とはいえ、突飛もない話すぎるので、あくまでネタとして。でも「子供のころに変な記憶がある」、「ある日突然“どうしてここにいるんだ!”と思った記憶がある」なんて人は、もしかすると別の階層から移動してきた時空の旅人なのかもしれませんね。

時空のおっさん

(文:宮崎美和子)