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高見沢俊彦(THE ALFEE)【真夏の夜の夢 : Takamiy 3Days】インタビュー



高見沢俊彦(THE ALFEE)【真夏の夜の夢 : Takamiy 3Days】インタビュー

 8月17日~19日の3日間 ビルボードライブ東京にて【真夏の夜の夢 : Takamiy 3Days】開催決定! このイベントに向け、高見沢俊彦(THE ALFEE)のアーティスト/ミュージシャン像に迫るインタビューを敢行した。

 42年にもわたって音楽やバンドを継続できている要因、500本以上のマイギター、西本智実率いるイルミナートフィルハーモニーオーケストラとのコラボコンサート【INNOVATION CLASSICS】への挑戦、クラシックやプログレへの想い~1995年の画期的名盤『夢幻の果てに』制作秘話、苦手だったテレビに出演するようになった経緯、そしてビルボードライブ東京公演の構想など、高見沢俊彦の歴史と音楽愛が詰め込まれたミュージックフリーク必見の内容! ぜひご覧頂きたい。

42年目の今が一番良い状態~解散すると暴露本が3つ出る(笑)

--デビューから42年。今、高見沢俊彦はどんなアーティスト/ミュージシャンになっているなと、ご自身では感じられていますか?

高見沢俊彦:自分ではコンポーザーであり、ギタリストであり、シンガーである。この3つは変わらないですね。いろんなことをしてるんですけど、ミュージシャンとしてやってきたことに対して自信というか、「俺はミュージシャンである」という確固たるものはあります。だからいろんなことが出来る、どこに行ってもここに帰ってこれる。例えばバラエティ番組に出たとしてもね。42年かけてミュージシャンとして培っていたものがありますから。だからこそ、ふなっしーともロケができた(笑)。

高見沢俊彦(THE ALFEE)【真夏の夜の夢 : Takamiy 6Days】インタビュー

--では、ギタリストとしては?

高見沢俊彦:変なギタリスト。

一同:(笑)

高見沢俊彦:だって、普通さ、プロのギタリストでも500本以上ギター持っている人っていないよね? エンジェルギターみたいにデコラティヴなものはライブパフォーマンス用にね、お客さんをビックリさせたいと思って作っている訳ですけど、そういうことを踏まえると「変だよな」って思うよね(笑)。普通は1本のギターを使い続けたりすると思うんだけど、そういうことはあんまり考えてないですからね。

--そもそも何がきっかけで500本以上ものギターを持つことになったんですか?

高見沢俊彦:エンジェルギターとか、恐竜ギターとか、変形ギターをたくさん持ってるんですよね。これは、T・レックスとか、デヴィッド・ボウイとか、グラムロックが高校のときにすごく流行って。その中にモット・ザ・フープルのイアン・ハンター(vo,g)っていう人がいて、当時『ミュージック・ライフ』に“H”ギターを持って載ってたのよ。Ian Hunterの“H”ね。やたら高いロンドンブーツ履いてさ、ギンギラの格好して、それで“H”ギターを持ってる姿がすごく衝撃的で!「ギターってこんなこと出来ちゃうんだ? これで音鳴るんだ?」みたいな。あの頃、レスポールかストラトしかないじゃない? リッチー・ブラックモアはストラトだし、ジミー・ペイジはレスポールだし、それがスタンダードだと思っていたところに……異物だよね?「これはすげぇな!」と思って、そのイメージが僕の中にずっとあって。そういうギターの自由度を追求していくと、どんどんいろんなギターが欲しくなって、結果こんなんなっちゃった(笑)。

--明らかに弾きづらいギターもありますよね?

高見沢俊彦:あるよー。失敗作というかね。4本ネックのギター作ったんだけど、重すぎて持てず。一番下のネックは必要ない。

--(笑)

高見沢俊彦:手が届かないんだよね(笑)。

--では、THE ALFEE。自分の中ではどんなバンドになっていると思いますか?

高見沢俊彦:ライブバンドとしては最古のほうですよね。現役でずっと休みなく42年活動し続けてきましたから、それに対しての自負もありますし、そういう意味では「よく熟成してきたな」と思ってますよ。バンドとしての状態は、今が一番良いと思うんですよ。それぞれみんなスキルもアップしてるし、42年目の今が一番良い状態のバンド。そう在りたいと思ってやってきたからね。

--40年以上一度も解散せず継続している、しかも第一線で休まず活躍し続けている日本のバンドって、サザンですら活動休止はありましたから、今やTHE ALFEEしかいないと思うんですが、何をどうしたらバンドをここまで長く太く存在させ続けられるんでしょう?

高見沢俊彦:バンドって「継続させるのが難しい」って言われるよね? ただ、THE ALFEEに限って言うと難しくないんだよね。みんなコーラスが好きでしょ? それで三声のコーラスをやってる。3人がそれぞれリードボーカルも取れる。だからひとりだけの喉を酷使しないで済む。で、やっぱり3人ともライブが好きなんだよね。3人でやるパフォーマンスが好きだし、1人だとここまで出来なかったと思うけど、普通は100%出せばいいところを3人なら1人50%でも150%の力が出せる。そういう感じでやってきたから続けてこれたのかなと思う。あとね、これはよく冗談で言ってるんだけど、長く続けられてきた要因は、3人とも次男坊なんだよね。長男的な感覚がない。次男坊気質というのかな?「俺が、俺が」っていうのが3人ともあんまりない。「どうぞ、どうぞ」的な感じ? ダチョウ倶楽部精神でやれてるから(笑)。俺が歌作ってさ、「さぁ、誰が歌う?」ってなったときに「おまえが歌え」「おまえが歌え」「おまえが歌え」って決まらないときがあった。そういうときは3人でオーディションして、多数決で「じゃあ、桜井で」みたいな。それぐらい「俺が、俺が」って奴がいなかったことも良かったのかもしれませんね。

--いわゆる普通のバンドに比べて、結果的にフラストレーションが少ないチームを組めていたんですかね。

高見沢俊彦:多分ウマが合ったんでしょうね。同じような家庭環境の次男坊同士だったというのもありますし、桜井とは高校も一緒だし、坂崎とは大学からですけど、学校も同じだったというのもある。あと、それぞれが全く違う音楽性を持ってるんで、お互いをリスペクトする部分ももちろんありますからね。今でも「俺には出来ないな」って思う部分をお互いに感じ合えてるからバンドって出来るんじゃないかな。全部「俺だ!」ってなったら、やっぱりそれはブレイクするしかないじゃないですか。「1人でやったほうがいい」って思うならやったほうが良いと思うんですよ。でもそういう風には思ってこなかったから。なので、THE ALFEEのスピリッツというのは、ひとつの塊としてのスピリッツ。だから継続してこれたのかなって思います。

--学生時代からの仲間とバンドを続けているという意味では、42年間ずっと青春を継続している感覚もあったりする?

高見沢俊彦:そうだね! 相変わらずバカな話もするしね。本当にくだらないことを話していることも多いですし……あと、お互いにいろんなこと知ってるから解散できないところもある。

--解散すると何を暴露されるか分からない?

高見沢俊彦:何を言われるか分からない!

一同:(笑)

高見沢俊彦:暴露本が3つ出る(笑)。

--昨年、TM NETWORKが30周年を迎えて、3ピースという形態でこれだけ長く継続している人たちってなかなかいないですよねって話になったら、小室哲哉さんが「どれだけ長くやっても僕らの上にはTHE ALFEEがいる」みたいな話をしていて、もうこれだけの歴史を超えられる3ピースバンドって出てこないんじゃないかと思うんですけど、ご自身ではどう思われます?

高見沢俊彦:それだけ長くやってるってことですよね。でも最初から長くやろうと狙っていた訳じゃないからね。ただ、1日1日の積み重ねというか、「休みなく続けていくことに意義があるかな」みたいな。毎年ツアーも欠かさずやってきているし、今でも年間60本はやってますからね。その中で、やり続けていることの楽しさがあるし、ライブを続けるからこそ新しい曲が生まれる。そういう相乗効果も僕の中にはありますから。だからライブ活動が出来ているうちは続いていくんだろうなって。

--このまま行くと誰も超えられないバンドになりそうですよね。

高見沢俊彦:でもこういうバンドがひとついることで、「いくつになってもやっていけるんだ?」って若いバンドが思ってくれればさ、続けていけるじゃない。1年、2年で辞めないでさ、「とりあえず10年頑張ってみようか」って。まぁ何年って決めなくてもいいけどね。出来るときにやって続けられればね。でもこれって難しい問題があって、自分たちがやりたいと思ってもやれない状況になる場合があるから。そこはファンの人たちに感謝だよね。僕らの歌を見つけてくれた人、僕らのコンサートを選んだ人、そういう人たちによって僕らは活動できてるから、そういった方たちへの感謝っていうのは……最近特にそう思うことが多くなってきましたね。これだけ長くTHE ALFEEの歌を愛してくれて、コンサートを選んでくれて、この前リリースした新曲もおかげさまでベストテン入ったし、それで『メリーアン』から50作連続TOP10入りになった訳ですからね。やはり、ファンの方たちには心から感謝してますよ。そういうサポートがない限りは長くできないですから。だからファンは裏切らずに大事にしましょう(笑)。それだけは言い切れますね。

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--40年以上も音楽活動をしていたら、なかなか新鮮なアプローチって出来なくなっていきそうなものですけど、高見沢さんは今年2月に西本智実率いるイルミナートフィルハーモニーオーケストラとのコラボレーションコンサートを開催。あの企画は42年目にして大きな試練でもあったと伺っているんですが、そもそもどういった経緯で実現に至ったんでしょう?

高見沢俊彦:これは西本さんからのオファーですね。西本さんが「ぜひ一緒にやりたい!」と言ってくれて、それでお会いして話を聞いたところ「新しいクラシックを考えてる」と。そこにぜひギタリストとして迎えたいと。それで「じゃあ、やってみようかな」って半分安請け合いだったんですよ。自分もクラシック好きだから出来るかなと思って。でも、西本さんから「こんな曲をやりたい」と譜面が送られてきて、それを見たときはひっくり返りました(笑)。「これはちょっと出来ないんじゃないかな?」みたいな。クラシックの譜面を見るのも初めてだったし、あんなに何段も長く音符が連なってる譜面を見たことがなかったから。ほら、僕らみたいなロックミュージックはコードでしょ? そのコードという概念がクラシックにはない訳ですよ。メロディーのハーモニーだから。で、「ここ弾いて」「ここ弾いて」って付箋があるんだけど、「これ、俺が弾くの? ギターで?」みたいな。あとは、自分のインスパイアでアドリブでやらなきゃいけない部分もあったし、まず「これは大変だな」って思いましたね。でも「新しい扉が開けるかな?」っていう予感があったので、気持ちとしては「うわぁ、まいったな~」と「楽しみだな」の両方が半々である感じ。ステージに立つまではかなり緊張してました。

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42年目の試練=クラシックへの単身赴任~プログレ愛が生んだ革命

--このタイミングでそうした試練めいたオファーが来たこと自体には、どんな感慨を持たれました?

高見沢俊彦:試練とは思ってなかったの。興味だった訳、はっきり言って。いざ始まってから試練だと思ったけどね(笑)。例えば、ヴィヴァルディの「四季」。てっきり「春」をやるんだと思っていたら「夏」をやると聞いて。それで聴いてみたらすんげぇ速い曲で。「これをギターで? ほぼメタルじゃん!」そう思いながら自分なりに解析して、自分なりのアレンジメントでやってみたんですけど、これがかなり面白くて。西本さんもリハーサルのときに「面白いものが出来ました」ってことだったんで、そこで扉がちょっと開いたかな。あとは本番で全部開けられればいいかなと思って。だから本番やるまでどうなるか分からなかった。オーケストラの人たちとやる場合って、僕らみたいなアーティストは大体クラシックの人を呼んで、僕らのフィールドに入れて自分たちの曲を演奏する訳じゃないですか。それは安全ですよね。

--前例も多いですしね。

高見沢俊彦:でも逆ですからね。クラシックのフィールドに単身赴任する訳ですよ。クリックの世界が指揮棒の世界になる。超アナログ。そこは面白いなと思ったけど、「うわぁ、やべぇな」とも思いましたよ。今回のDVD(『billboard classics presents INNOVATION CLASSICS TOMOMI NISHIMOTO × TOSHIHIKO TAKAMIZAWA』)観ても、いつになく真剣な顔をしている自分がいたんでビックリしましたね。真剣に指揮棒を見てますから。初めての経験ですから。いつもは自分がプロデュースしているので、自分なりにやっちゃうじゃないですか。自分がマエストロみたいなもんですよね。でもまな板に乗っかって、いちギタリストとしてマエストロを見る。それは技量を試されてるなとも感じるし、痺れる体験でしたね。

--過去にはディープ・パープルやイングヴェイ・マルムスティーンなどがロックとクラシックの融合を試みていますが、あそこまでクラシックとバンドの特徴や魅力をそれぞれ提示した上で、じっくりと有機的に絡み合わせていくコンサートは初めて観ました。

高見沢俊彦(THE ALFEE)【真夏の夜の夢 : Takamiy 4Days】インタビュー

高見沢俊彦:多分、世界的に見ても初めてですよね。

--DVDを観てみて、ご自身ではどんな感想や印象を持たれました?

高見沢俊彦:「よくやったな、ここまで」って思いました。ずーっと悩んでいる自分がいたんだけど、うまく破裂したかなって。2daysやったんですけど、1日目終わって、西本さんが俺のところに来て「もっとはみ出てください」って言う訳ですよ。「はみ出るってどこはみ出るの?」と思ったんだけど、「好きにいっちゃってください」って言うの。俺は邪魔をしちゃいけないと思っていたから、譜面の世界をね。だから1日目と2日目の演奏では自由度が違う。たまたまDVDになっているのが2日目だったんで、一番良いところが出てると思うんですよね。もう1日あったらもっと良かったね(笑)。

--3daysだったらもっと良かったと(笑)。

高見沢俊彦:だけどさ、凄いんだよ。歌わない、喋らない、ヘドバンしない、ジャンプもしない。それなのに、終わったときの疲労感。普通のコンサートの3倍以上はあったよ(笑)。「うわぁー、終わったー!」みたいな。

--時間もTHE ALFEEのコンサートに比べたらだいぶ……

高見沢俊彦:短いんだけど! 精神力って言うの? その疲労感が凄い。独特なもんですよ、あれは。シーンとしててさ、厳かな空気の中で始まる訳じゃない? 今回は僕らから始まりましたけど(※同公演は、まず高見沢俊彦とバンドによる「Takamiy Classics Fantasy op.1」から始まる)、それでもね、ずっとインストですから。僕、一言も喋ってないんですよ? MCも「こんにちは」すらない。それも面白かったですね。

--あのコンサートの成功は、高見沢さんがクラシックへの造詣や敬意が深かったことも要因だと思うんですが、そもそも高見沢さんがロックと並行してクラシックに興味を抱いたきっかけって何だったんでしょう?

高見沢俊彦:僕の家にね、父が教師ということもあって、クラシックのレコードがいっぱいあったんです。あと、実は幼稚園の頃にピアノを習っていて、だからクラシック音楽は聴いてはいたんですよね。それで小学生のときかな? ドヴォルザークの「新世界より」に感動して。裏打ちに入るティンパニーとか、「うわ、これはハードだな」と思って。そのクラシックの壮大な感じが大好きだったんですよ。それはずっと変わらなかったんですけど、そのうちGS(グループ・サウンズ)ブームが来て、ニューロックとかアートロックが来て、ハードロックの時代になるじゃないですか。その頃かな? ディープ・パープルがロンドンフィルとやったアルバムとかも聴いたりして、「へぇー、ギターってこんなことが出来るんだ?」みたいな驚きはありましたよね。だから自分たちでも『THE ALFEE CLASSICS』っていうロイヤルフィルと一緒に作ったアルバムを3枚ぐらい出しているんですよ。これは僕らのフィールドに入ってもらって、クラシックの名曲と僕らの曲のコラボをやってるんですけど。なので、クラシックへの興味というものはずっとあって、普段も聴いているんですけど、クラシックって曲が長いでしょ? 聴きたいところが出てくるまでえらい時間かかるんだよね!

--ひたすら焦らされますよね(笑)。

高見沢俊彦:ベートーベンの『第九』だって有名なメロディーは最後だからね。それがクラシックとの距離を遠ざけているというか、敷居が高いと思わせているのかもしれないんですけど、そこの裾野を広げる為にもね、クラシックの良いフレーズだけ集めた『Takamiy Classics』を出したりとかもしてましたから、今回のコラボも僕がオーケストラに入ることによって、クラシックを全く聴かなかった方が興味を持ってくれればいいなって。そして普段クラシックを聴いている方も、ああいう照明、こういう音響で聴くのは今回初めてだったと思うんですよね。まぁオーケストラの方はやりにくかったかもしれませんけど(笑)、そこは【INNOVATION CLASSICS】なんで。新しいクラシックとして楽しんでもらえたらと思うし、画期的なことが出来たなって思ってます。

--その【INNOVATION CLASSICS】の目玉とも言える組曲『展覧会の絵』は、THE ALFEEのコンサートでも演奏されていますよね。僕は2005年のNHKホールで聴いているんですが。

高見沢俊彦:そうですね。あれはイントロだけだったけどね。

--あの曲は高見沢さんの音楽人生の中で重要な意味を持っている?

高見沢俊彦:そうですね。さっき話した、学生時代に聴いていたロックとクラシックの融合ですけど、やっぱりELP(エマーソン・レイク・アンド・パーマー)の『展覧会の絵』を聴いたときに、ギターレスのバンドですけど、「これはすげぇな!」と思って。そしたら西本さんもね、ELPの『展覧会の絵』を通っていて、そこに共通項があったんですよ。ただ、俺はさ、ELPじゃなく本物の『展覧会の絵』を丸々聴いたのは今回が初めてで、「こんなになってんだ?」ってビックリして。あれはさ、ムソルグスキー作曲だけど、編曲がラヴェルじゃない? ラヴェルが偉いんだなと思って。編曲が素晴らしい。組曲ですからひとつひとつの流れがあって、それぞれのタイトルとか西本マエストロが丁寧に説明してくれて、それで僕らのバンドも入り込めたところがあるんですけど、「でも、これにギターをどう絡めるんだろう?」って考える部分も多くて。有名なフレーズはあそこで終わっちゃいますから。あとは初体験ですから。ELPも自分たちでアレンジしちゃったじゃないですか。でも今回はオリジナルの忠実性もありきで、そこに僕が足していく訳ですから、やっぱり実験的なコンサートではあったけど、自分としてはギタリストとしてすごく面白い体験をさせてもらったなと思ってます。

--僕がTHE ALFEEで最も多く繰り返し聴いているアルバムは、おそらく1995年の『夢幻の果てに』なんですが、あの作品には高見沢さんのクラシックやプログレからの影響が一番顕著に出ているんだろうなと思っていまして。

高見沢俊彦:一番趣味で作ったアルバムです(笑)。クラシック好きで始まってプログレが好きだったから。高校3年生のときにピンク・フロイドが来たわけ。それで観て以来、ピンク・フロイドのツアーがある度に欠かさなかった。最後は2004年にヤンキースタジアムまで観に行ったのかな? ピンク・フロイドは照明の感じも好きなんですよ。メンバーに照明当たんないんだよ? ライティングショーだもんね。あれを観たときはぶっ飛んだなぁ。あと、キング・クリムゾンとかイエスも生で観てるんだけど、この3大プログレバンドは最も僕の好きなグループです。

高見沢俊彦(THE ALFEE)【真夏の夜の夢 : Takamiy 7Days】インタビュー

--本来であれば、自分もそればっかやりたい人なのかなって。

高見沢俊彦:本来はね!

一同:(笑)

高見沢俊彦:ただ、僕らはみんなで歌わなきゃいけないからね。あんまり変拍子ばっかりやってるとお客さんがついてこれなくなる(笑)。

--とは言え、アルバム『夢幻の果てに』の象徴である「幻夜祭」は後々のコンサートでも再現されていますし、高見沢さんにとっては特別な曲なんじゃないですか?

高見沢俊彦:そうだね、「幻夜祭」はハードロックとメタル的なイメージと、プログレの変拍子的な感覚と、THE ALFEEがコピーしてきたクロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤングのような三声コーラス。それを生かせた曲だと思ってます。歌詞の内容的には僕らの上の世代のことを歌ってますけど。

--革命の曲ですよね。

高見沢俊彦:1969年の全学連、全共闘の話を踏まえながら、あの頃の青春像を描いている。随分上の世代の話なんですけど、だからこそ僕はファンタジックに描くことが出来た。そのとき体験していたら描けないですからね。僕らが中学生のときにニュース映像で見ていた世界ですから。でもいろんな形で映画とか本になってますから、それで知った世界がベースになってる。まぁそれは歌詞の話ですけど、サウンドは完全にプログレを意識してますね。プログレッシヴロックって何かって言ったら、クラシックから来てるんですよね。クラシックは平気で変拍子だからね。改めて譜面見たら「え、ここに3/4? また4/4?」みたいなさ、本当にメロディー中心だから完全に法則がない。すぐ転調するしさ。それをロックに抽出したのがプログレだから、そういう意味では僕に馴染みやすかったのかもしれないね。

--1995年頃のTHE ALFEEってポップスシーンのど真ん中にいたじゃないですか。カラオケで歌われるヒット曲も連発してましたし。それでアルバムを聴いたらプログレで「何これ?」っていう展開が衝撃的でした。

高見沢俊彦:イジワルだったね。「裏切っちゃおうかなぁ」みたいな。誰もが歌えるアルバムにしたくなかったの。誰もが出来ない、演奏もしづらい、生ギター1本じゃ絶対に無理。そういったアルバムを1枚ぐらい作ってみようと思って、本当に小難しくしちゃったんですよね。そこに入っているシングルはすごく普通の曲なんだけど、アルバムとして聴くと「誰? この人たち」ってなる(笑)。そういうことを意識的にやってたかな? ラジカルだったかもしれない。親しみやすいイメージが付き過ぎていたので、逆にアルバムでは好きにやろうっていう。そうすると、ステージも自ずと変わっていくでしょ? ライティングも。「こうすると、照明がこうなるな」とか、常にステージを意識して曲は作っていたので、その結果として変拍子が多いアルバムになっちゃったところもあって。

--すごく音楽的価値の高いアプローチだったと思いますよ。注目度が高まったところで、そこに集まるリスナーに今まで聴いた事がない音楽や世界に触れてもらうというのは、音楽家として正しい選択ですよね。

高見沢俊彦:そうだよね。そういう面では必要だと思いますよ。知らない世界を教えてあげる。今回の【INNOVATION CLASSICS】もそうだよね。新たな扉を開いていく。その先に僕は進んでいくけど、ついてくるかどうかはあなた次第っていう。

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乗り遅れた叙情派グループ時代~初のビルボードライブ公演構想

--そういう革命的な何かを仕掛けていきたい気持ちはずっとある?

高見沢俊彦:ありますね。ルーティンで春と秋のツアーをやってますから、同じことの繰り返しでもやっぱりテーマは変えていかないと、僕らが飽きちゃうよね。で、僕らが飽きたら、お客さんもすぐ飽きると思っているので、僕らが楽しめるように、そういう意味ではミュージシャンとして窮地に追い込んでいかないといけない。だから要所要所で革命的なことはやってきたし、これからもやっていきたい気持ちはありますよ。

--THE ALFEEって本当に面白いバンドですよね。かつてGAROの前座を務めていたフォークグループが、気付けばメタルやプログレの作品も発表し、ポップスシーンのど真ん中に君臨しながらクラシックコンサートでも演奏しているって、真似したくても真似しようのないストーリーを歩んでると思いませんか?

高見沢俊彦:でもすごく日本的なバンドだと思わない? いろんな発想を持ってさ、いろんなものを取り入れてさ、日本人は独自の文化を作り上げてきたじゃない。テクノロジーでも何でも。もちろん伝統というものも大事にしながら。誰かに言われたんだけど、「最も日本人的なバンドじゃないか、THE ALFEEは」って。それで「なるほどね!」って思ったんだよね。ロックとかそういうものは向こうの文化だったけど、自分たちに取り入れて、自分たち独特のものを、THE ALFEEなりのものを作っていく。だからいろんなことをやっているんじゃないかなって思いますよ。未だにGAROみたいな曲も出来ますからね。

--クラシックコンサートやりながら、その一方で『ぶらり途中下車の旅』エンディングテーマも継続的に担当していたり(「今日のつづきが未来になる」~「この素晴らしき愛のために」)、万能すぎませんか?

高見沢俊彦:万能じゃないと思うんだけどね(笑)。でも音楽好きだよね。日本人っていろんな音楽が好きだからさ。「これだけ」っていうより、いろんな音楽が出来たほうが楽しいし。でもこれは長年やってきたからこそ考えられることであって、10年……20年前だったら出来なかったかもしれない。クラシックと一緒にやろうとなんて思わなかったかもしれない。ただ、僕はソロ活動もやっていて、そこで僕が刺激を受けるとバンドもまた刺激を受けるから、曲作りの内容が変わってきますからね。普通、ソロやるとバンドって活動休止になるじゃない? ウチはなんないからね。

高見沢俊彦(THE ALFEE)【真夏の夜の夢 : Takamiy 5Days】インタビュー

--ソロ活動始まると「バンド、大丈夫?」って心配されるもんですけど……

高見沢俊彦:ウチはされない!

一同:(笑)

高見沢俊彦:それはソロ活動もTHE ALFEEの為の活動になってるからで、それを皆さんも理解してくれているからだと思います。

--ちなみに、最近の若いリスナーは知らないと思うので聞きたいのですが、まだフォークグループだった時代、高見沢さんはどんな気持ちでステージに立っていたんですか?

高見沢俊彦:僕は高校時代にあんまりフォーク系を聴いてこなかったんですよ。坂崎と出逢ってから聴くようになって、ギターとコーラス担当でグループに入った訳ですけど、唯一、GAROは好きだったんです。クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤングのカバーやってたし、野音とかのロックコンサートにもGAROは出てたんですよ。3人で出てて「青い目のジュディ」を歌ってて、「あれ? これ、映画のウッドストックで聴いたやつと一緒だ! 格好良いな!」と思ってたら、GAROの事務所に入ってたんですけど、そういう意味ではGAROの前座が出来るのはすごく嬉しかった。3人でもGAROのコピーやってましたから、GAROが出る前に緞帳が上がっていく中でGAROの曲をやっちゃう訳ですよ。そうすると、お客さんがGAROが出てきたと勘違いして「キャー!」ってなるんですけど、最終的に「ごめんなさーい」みたいな(笑)。でも本当にGAROにはお世話になりましたし、勉強させて頂きましたね。財産になってる。実はフォークグループっていう感じじゃなかったんですよ、GAROは。

--大ヒット曲「学生街の喫茶店」でそういうイメージになってるんでしょうね。

高見沢俊彦:そうでしょうね。でも実はGAROはロック志向の強いグループだったんですよ。だから同じステージに立てて嬉しかったんですけど、ただ自分の中ではアコギを弾き続けることにだんだんストレスは感じるようになってましたね。当時はエレアコがないからマイクを置いて響かせるんで動けないんですよ。でもエレアコが入ってきて自由度が増してきて「これだったら良いな」と思って、それでサウンドホール埋めちゃってさ、エレキ弦にしちゃって、エフェクターかましちゃって、アコースティックなのにエレキの音が出るようにしたんですけど、メンバーが見かねて「それだったらエレキ弾けよ、もう」って(笑)。

--そこまでやるならって話ですよね(笑)。

高見沢俊彦:「そうだよな!」って即答でエレキにしました。

--では、フォークグループ時代はいろいろ思うところがあったんですね。

高見沢俊彦:もちろん! 要求されるものが当時流行っていたものなんですよ。やっぱり「こういう曲作れ!」とか言われるから。作りますよ? でもそういう曲は先輩たちが全部やり尽くしてるんですよね。同じような曲作ったって目立たないんですよ。オリジナリティもないし。だからある評論家の方に「乗り遅れた叙情派グループ」って言われましたけどね。「上手いこと言うな」と思って。by富澤一誠さんですけど(笑)。それで少し間口を広げようということで、俺がエレキを持って、ドラムも入れて。ライブハウス時代は3人とドラムでよくロックもやっていて、デビューするにあたって3人でフォークグループになっちゃったんですけど、3人とも音楽的にロックが嫌いではないので、ハードなものもやれば逆にアコースティックな部分が生きるということで、その形でどんどんやっていくことになったんです。そしたら今度はハードなイメージばっかり付き過ぎちゃったんですけど(笑)、音楽の幅が広がれば広がるほどいろんなコンサートも出来る訳じゃないですか。その一環ですね、今回のクラシックも。

--42年間の音楽活動の中で「音楽、もういいや」って思った瞬間って一度もないんですか?

高見沢俊彦:他に何も出来ないからね! これしかないしなぁ~。あと、曲を作ったり、アレンジするのが個人的に好きなんで、常にフレーズとか音楽のことばかり考えてるんですよ。だから「イヤだなぁ」って思うことは……そりゃ逃げ出したくなるときもあるけど、締め切りが間に合わなくて。でもそういうときこそ出来る曲もありますからね。「イヤだなぁ」って思ったことはないかな。

--あと、高見沢さんは、テレビにもよく出演されていますよね。そこには何か理由や想いみたいなものがあったりするんでしょうか?

高見沢俊彦:正直に言うと、僕は2000年ぐらいまでテレビが苦手だったんです。だから1999年まではテレビに出ても喋ってないんですよ。2人が喋ってて、僕はほぼブスっとしているか「はい、どうも」ぐらいしか言わない。でも2000年にですね、吉田拓郎さんから声をかけられて「音楽的なトーク番組をやろう」って言われたんですよ。「えぇ?」って思って、それに大先輩なので躊躇していたんですが(笑)。「おまえ、何にもしなくていいから。俺の横にいればいいから」って言うから、「これは心強いな」と思って打ち合わせに行ったら「これ、おまえな。これもおまえな」って結局僕が仕切ることになって! でもそれでテレビの楽しさを知ったんですよ。もちろんそれまでもベストテン番組とか出てましたけど、そうではない部分。テレビの活用法。さっきも言った、自分がミュージシャンだからこそ出来るんだっていう、逆の発想ですよね。「ミュージシャンだからやらない、こんなことやれない」って思っている自分もたしかにいたけど、逆に自分の音楽に自信があれば「ミュージシャンだから出来る」っていう。そういう発想に転換していったんですよね。「こういう風に考えれば、間口がすごく広がるな」とか。

--知ってもらえるきっかけは確実に増えますしね。

高見沢俊彦:もちろんそうですよね。テレビってファンじゃない人も観る可能性が大きいじゃないですか。ALFEEを知らない人にもアピールも出来ますからね。だから拓郎さんには感謝してます。「おまえ、一番テレビ向きだし、テレビに今出ておけば10年後に絶対役に立つぞ」って言われたんですよ。そういった先を見るチカラが拓郎さんにはあったんだなって。やはりテレビというのは、自分なりに良い方向に使っていく……拓郎さんにはとことん教えられましたね。それが今までやってなかったことに興味を持っていく取っ掛かりだったかもしれませんね。。

--テレビを介して様々なアーティストと共演することも多いと思うんですが、やはりそれは刺激になる?

高見沢俊彦:そうですね。以前は『堂本兄弟』っていう番組でレギュラーやってましたから、毎週毎週いろんなゲストの方が歌う訳ですよね。そのバックで演奏しているっていうのは、結構面白かったですよ。「こんな歌うたうんだ?」とか「意外と歌うまい」とか「面白いな、この人」みたいな。

--その中から1組挙げるとしたら?

高見沢俊彦:うーん……坂上忍さん。彼はね、デヴィッド・ボウイの「レッツ・ダンス」を歌ったんだけど、上手いんだ! 「上手いじゃん! 凄いな!」って感心した記憶があります。やっぱりJ-POPを選ぶ方が多いから、洋楽をバックで演奏することってそんなにないんですよ。しかも、デヴィッド・ボウイ、僕も大好きだったから「へぇー!」と思って。印象深かったです。

--そんなテレビ以上に高見沢さんが輝きを放つイベントが、この夏にいくつか開催されます。7月30日と31日 横浜アリーナで開催される【30th Summer ! Best Hit Alfee 2016 夏フェス】、そして、8月17日~19日の3日間 ビルボードライブ東京では【真夏の夜の夢 : Takamiy 3Days】が開催されます。

高見沢俊彦:THE ALFEEの【30th Summer ! Best Hit Alfee 2016 夏フェス】はいわゆる夏フェスですよ。「THE ALFEE好きな人は全員来て!」っていう、そういうお祭り的なイベントにしようと思ってます。ソロで行う【真夏の夜の夢 : Takamiy 3Days】は、そんなお祭り騒ぎからうって変わって初めての感じですよね。ビルボードライブ東京に行ってライブも観させてもらったんですけど、カクテルとか飲みながらさ、食事をしながらライブを楽しむ訳じゃないですか。しかもステージに立ってみたら「客席が近い! こんなに間近?」みたいな。そこで演奏する訳ですから、メタルチックなものはやりません。今年は初のソロアルバム『主義-ism:』の発売から25周年目なんですよ。そのアルバムは意外とメロウな曲が多いんで、そういった楽曲もやったりとか、あとはベンチャーズに「TOKYO LONELY NIGHT」っていう曲を今年書いたんですけど、それをTakamiyバージョンで披露しようかなって。先ほど話した【INNOVATION CLASSICS】のイメージが僕の中にはあるんですよ。歌わない、喋らない、演奏だけ。だからインストもの。クラシックのメロディーだけの楽曲もやってもいいかなと思ってるし、オシャレな感じで六本木の夜を堪能してもらえたらいいなと思ってます。

Interviewer:平賀哲雄|LIVE Photo:加藤千絵(CAPS)

高見沢俊彦(THE ALFEE)【真夏の夜の夢 : Takamiy 8Days】インタビュー

◎THE ALFEE【30th Summer ! Best Hit Alfee 2016 夏フェス】
07月30日(土)OPEN 16:30 / START 18:00
07月31日(日)OPEN 15:30 / START 17:00
会場:横浜アリーナ

◎高見沢俊彦【真夏の夜の夢 : Takamiy 3Days】
08月17日(水)Night of Noir
[1st] OPEN 17:30 / START 18:30 [2nd] OPEN 20:15 / START 21:00
08月18日(木)Night of Rouge
[1st] OPEN 17:30 / START 18:30 [2nd] OPEN 20:15 / START 21:00
08月19日(金)Night of Blanche
[1st] OPEN 17:30 / START 18:30 [2nd] OPEN 20:15 / START 21:00
会場:ビルボードライブ東京(東京ミッドタウン)
参加アーティスト:
大桃俊樹 : E.Bass
ただすけ : Keyboards
宮永治郎 : E.Guitar
吉田太郎 : Drums

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