社会の挑戦者たち LUKASZ BOCHENEKさん

世界に存在する社会問題に、様々なアプローチで取り組む大人達がいます。合格したその後も、ぜひ社会を良くするために学び、活躍して欲しいという思いから、社会をより良くするために世界で活躍する社会人の方をご紹介します。

プロフィール

ルカス・ボヘニックと申します。わたしはポーランド人ですがスイスで暮らして10年近くになります。 職場でコミュニケーションとアドボカシ―・コンサルテーション(権利擁護におけるコンサルテーション)を担当しています。 あわせてジュネーブにある大学でアドボカシ―のプログラムを指揮しています。

最近どんな取り組みをしていますか?

現在会社が進めているセクター、ヘルスケア、テクノロジー、IT等の様々な領域の企業に向けたデジタル活動と、デジタル・アドボカシ―(デジタル領域における権利擁護)関連プロジェクトのいくつかに関わっています。もう一方で、私の勤める企業と大学の合弁事業プログラムに参加しています。このプログラムではアドボカシーのプロを育てることを目的としており、異なる背景を持つ生徒たちを集めたいと考えています。

なぜなら世の中においても異なる人々が共に暮らし、そのなかで人権擁護が必要とされているからです。社会と同様の経験を教室においても提供し、お互いから学んでほしいと思っています。そして教育において教える側が教えられる側から学ぶことも大切だと考えています。

どんな高校時代を送っていましたか?

私は決して一般的に言う素晴らしく優秀な高校生ではありませんでした。平均的な成績の生徒でもなく、全般的にそこそこの成績は取っていたと思います。 どちらかと言うと興味のある科目に集中し、その科目の成績は非常に良かったと思います。これは人生における旅の始まりであり、すでにこの旅は始まっていました。旅のきっかけは両親が私を様々な国で開催されるインターナーショナル・ランゲージ・キャンプ(国際的な言語をテーマとした集い)に参加させてこと。

世界各国から参加する同年代から年上の方まで様々な世代の人々と出会いました。その後、ヨーロッパ各国で実施される国際的なボランティア活動のプロジェクトに参加するようになり、そこでは様々な背景を持つ異なる民族の人々が集っていて、好奇心が掻き立てられました。また、多様性に基づいた人との繋がりを学びました。

学生達へのメッセージ

学生たちは今こそ自分が情熱を傾けられるものを見つけるべきだと思います。情熱や興味を持てる「何か」を探し、自らのこころに従うべきです。何か大きなものである必要もありません。多くの場合情熱や興味というと常に携わることの出来る趣味のようなものを思い浮かべますが、何か特定のことや具体的な「何か」である必要もなく、例えば時間の使い方であったり、人とどのように交流するかということでもよいと思います。自分の中にあるその「何か」を見つけ、その思いに従ってください。それこそが後にあなたのキャリアにおける成功の源となり、あなたの人生をより楽しく面白いものにしてくれるでしょう。

人生の成功は成績で決まるわけではありません。人生には情熱、興味、そして知識が重要です。就職をする際に高校時代の成績を気にして雇用する人などいません。あなたが何を知っていて、どのような知識やノウハウ、技術やスキルを提供できるかが決め手となるはずです。