ライフ

「ぐるぐる」等日本語は「ギリシャ語・ラテン語起源」説存在

 日本語のルーツは未だ多くの謎に包まれている。それを突きとめる旅は、言語学者たちにとって一つのロマンでもある。文明史家の原田実氏がその一端を紹介する。
 
 * * *
「日本民族の言語は、世界文明人種中の最も旧きものにして而も其現在までも活けるものたり、日本民族の太古史は実に世界の太古史たり、中心史たり」「日本民族は実に希臘羅典人種にして、吾国の言語、歴史、宗教社会組織等皆く全其系統に属せるなり」

 これは明治・大正期に活躍した哲学者・木村鷹太郎(1870~1931)の主著『世界的研究に基づける日本太古史』上巻(1911)の序文からの引用である。木村は日本最初の『プラトーン全集』完訳者だが、その翻訳の最中に古代ギリシャの言語・習俗・神話などに日本と共通のものが多いことに気づき、日本民族こそギリシャ・ローマ文明の直系の後継者であるとの着想を得た。その考え方に基づけば日本語は当然、ギリシャ語・ラテン語(ローマ帝国の公用語)の流れを汲む言語ということになる。

 木村の研究は結局、学界からとりあわれることはなくその没後は一部の好事家にもてはやされるだけに終わった感があった。ところが今世紀、日本語ラテン語起源説は新たな論客を得て甦ることになった。2006年、証券会社アドバイザーの与謝野達氏は『ラテン語と日本語の語源的関係』という620頁もの大部の書籍を著し、約900もの日本語の単語についてその語源がラテン語にあることを「考証」したのである。

日本語ラテン語起源説 ※与謝野達説による

洗う    アッラウォ(洗う)

漕ぐ    コゴ(前進させる)

ぐるぐる    ギュロ(回る)

上げる    アッゲロ(積み上げる)

下げる    スッゲロ(下に持っていく)
 
※SAPIO2014年12月号

関連キーワード

トピックス

足を止め、取材に答える大野
【活動休止後初!独占告白】大野智、「嵐」再始動に「必ず5人で集まって話をします」、自動車教習所通いには「免許はあともう少しかな」
女性セブン
今年1月から番組に復帰した神田正輝(事務所SNS より)
「本人が絶対話さない病状」激やせ復帰の神田正輝、『旅サラダ』番組存続の今後とスタッフが驚愕した“神田の変化”
NEWSポストセブン
大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《水原一平ショック》大谷翔平は「真美子なら安心してボケられる」妻の同級生が明かした「女神様キャラ」な一面
NEWSポストセブン
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
《那須町男女遺体遺棄事件》剛腕経営者だった被害者は近隣店舗と頻繁にトラブル 上野界隈では中国マフィアの影響も
《那須町男女遺体遺棄事件》剛腕経営者だった被害者は近隣店舗と頻繁にトラブル 上野界隈では中国マフィアの影響も
女性セブン
山下智久と赤西仁。赤西は昨年末、離婚も公表した
山下智久が赤西仁らに続いてCM出演へ 元ジャニーズの連続起用に「一括りにされているみたい」とモヤモヤ、過去には“絶交”事件も 
女性セブン
日本、メジャーで活躍した松井秀喜氏(時事通信フォト)
【水原一平騒動も対照的】松井秀喜と全く違う「大谷翔平の生き方」結婚相手・真美子さんの公開や「通訳」をめぐる大きな違い
NEWSポストセブン
海外向けビジネスでは契約書とにらめっこの日々だという
フジ元アナ・秋元優里氏、竹林騒動から6年を経て再婚 現在はビジネス推進局で海外担当、お相手は総合商社の幹部クラス
女性セブン
大谷翔平の伝記絵本から水谷一平氏が消えた(写真/Aflo)
《大谷翔平の伝記絵本》水原一平容疑者の姿が消失、出版社は「協議のうえ修正」 大谷はトラブル再発防止のため“側近再編”を検討中
女性セブン
被害者の宝島龍太郎さん。上野で飲食店などを経営していた
《那須・2遺体》被害者は中国人オーナーが爆増した上野の繁華街で有名人「監禁や暴力は日常」「悪口がトラブルのもと」トラブル相次ぐ上野エリアの今
NEWSポストセブン
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
運送会社社長の大川さんを殺害した内田洋輔被告
【埼玉・会社社長メッタ刺し事件】「骨折していたのに何度も…」被害者の親友が語った29歳容疑者の事件後の“不可解な動き”
NEWSポストセブン