葉タバコ一番のり JTが買い入れ、沖縄・宮古


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
葉タバコに触れたり、匂いを嗅いだりして品質を確認する日本たばこ産業(JT)の鑑定員ら=20日朝、宮古島市のJT宮古葉たばこ取扱所

 【宮古島】県内最大の葉タバコ生産地の宮古島市で20日、2016年度の葉タバコ買い入れが始まった。市平良の日本たばこ産業(JT)宮古葉たばこ取扱所では同日朝、JTの鑑定員や農家ら多くの関係者が集まって開始式があった。通常期の買い入れとしては全国で最も早い。

 今年の同取扱所の取扱高は宮古島市と多良間村、石垣市の159農家から約1225トンを見込む。収穫期の台風襲来で落ち込んだ昨年度の約866トンより約1・4倍増加する予定だ。

 買い取りが始まると、JTの鑑定員が葉タバコの手触りや匂いで、品質を評価した。JTは初日、城辺地区の3農家が出品した葉タバコ約41・5トンを約9470万円(税込み)で買い取った。1キロ当たりの平均買い取り額は2099円(税抜き)だった。

 県たばこ耕作組合の砂川利勝組合長は「今年は長雨のほか、気温上昇の影響もあって、農家によっていいところと悪いところがはっきりした」と生産状況を説明した。

 同取扱所は20日から9月8日まで操業を予定する。