相次ぐ誕生に沸く 沖縄こどもの国


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4月と7月に相次いで生まれたヤクシマザルの赤ちゃん

 【沖縄】沖縄市の動物園、沖縄こどもの国(高田勝園長)が今春以降、動物たちの出産ラッシュに沸いている。ヤクシマザルの「さばこ」が4月24日、「たまこ」が7月21日、オオカンガルーの弥生が5月15日に、それぞれ待望の赤ちゃんを産んだ。すくすく育つ赤ちゃんたちの姿に来園者が歓声を上げている。

 さばこが産んだのが雄のさばはる。好奇心旺盛で、早くもフェンスをよじ登り、高台を一気に駆け上がるなど活発に動き回る。さばこが大事に備えて付きっきりの状態で気をもむ毎日が続く。

オオカンガルーの赤ちゃん

 たまこは初産で雌の赤ちゃんを授かった。名前はまだ付いていない。たまこに寄り添いながらもよちよち歩きを繰り返す。園の飼育担当によると、ヤクシマザルの出産は30年以上なかったという。

 オオカンガルーの弥生も初産で、子は育児嚢(のう)に入って専ら母乳で育っている。正式な出産日はさかのぼると昨年の10~11月ごろ。1円玉大、1グラム程度で生まれ、育児嚢から出て見えたのを基準にするため、5月15日が誕生日となった。