防衛局、砂利10台搬入 機動隊100人で抗議排除


この記事を書いた人 金城 美智子
止めた車の間で座り込む市民を、ごぼう抜きで強制的に排除する機動隊=29日午前9時半ごろ、東村高江の県道70号

 【ヘリパッド取材班】東村から国頭村に広がる米軍北部訓練場の新たなヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)建設で、沖縄防衛局は29日午前9時55分から午前10時10分ごろにかけて、新たなヘリパッドの建設先の一つ、N1地区のゲートにダンプカー10台で砂利を搬入した。

 通称「N1裏」のゲートでは28日から29日早朝にかけて、市民ら約20人がテントや車両で泊まり込み、沖縄防衛局や警察のテント撤去を警戒した。テントの撤去は行われなかった。

 ダンプカーによる砂利搬入の際は警察車両約5台が前後で警護した。

 市民ら約60人は午前7時ごろからN1地区のゲートからメインゲートの間の県道に約30台の車両を止めて、砂利搬入の阻止行動に出た。

 警察は午前9時前から午前10時すぎにかけて、メインゲートからN1地区ゲートまで車両の通行止めを行い、市民らを排除した。機動隊約100人が車を降りて座り込む市民らをごぼう抜きで排除し、市民の車を1台ずつ動かし、ダンプカーが通れる道を確保した。

 ダンプカーは東村方面から国頭方面に向かう南側のルートで砂利を搬入した。
【琉球新報電子版】