辺野古 新種生物調査、県が国に要求 埋め立て承認影響も


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 沖縄県は15日までに、米軍普天間飛行場移設先とされる名護市辺野古沖で、沖縄防衛局の環境影響評価書の提出以降も大浦湾で評価書に記載されていない新種生物が複数発見されていることから、改めてこれらを調査するよう求めた。内容によっては、公有水面埋立法の埋め立て承認の妥当性を巡る議論に影響する可能性もある。

 県は環境影響評価手続きに基づき埋め立て承認の是非を検討した経緯があるため、8月31日に開かれた辺野古代執行訴訟の和解に基づいて国と県が設置した「作業部会」の場で国に調査を求めた。

 大浦湾では、環境専門家らの調査でエビやカニなどの新種が発見されている。今年7月には、100年以上ぶりにダルマスナギンチャク属の新種が発見された。