脱車依存の暮らしを 那覇市でカーフリーデー


この記事を書いた人 松永 勝利
電動立ち乗り二輪車の乗車体験会に参加する市民ら=18日午後2時ごろ、那覇市のてんぶす前広場

 交通渋滞の激しい那覇市で、車に頼りすぎない生活への転換を考える「なはモビリティウイーク&カーフリーデー」(同実行委員会主催)が16日~22日の期間で実施されている。18日午後1時からは那覇市のてんぶす前広場で体験型の催しが開かれ、来場者らが自転車や徒歩でのまち巡りなどを通し、車に頼りすぎない生活の大切さについて考えた。この催しは今年で10周年を迎えた。
 会場では警察官による自転車の安全な乗り方教室のほか、バリアフリー体験教室、電動立ち乗り二輪車の乗車コーナーなどが設けられ、子どもから大人までが体験を通して「車に頼らない生活」の魅力を味わうことができる。
 また、歩いたり公共交通を利用することで生活習慣病のリスクが回避できることを広く知ってもらことを目的に、介護予防でちゃーがんじゅうコーナーも設けられ、血圧や体脂肪測定などの健康チェックも実施されている。
 車との付き合い方を見直し、日頃できるだけ公共交通や徒歩、自転車での移動を心掛けることを宣言する「カーフリー宣言」をした人の中から抽選で100人に、那覇バス限定1日乗り放題パスポートの贈呈もある。
 普段は車で通勤しているという会社員の金城みのりさん(42)=那覇市=は「車での生活は楽だが、健康や地球環境のことを考えたら、今後は可能な限り歩いたり、バスやモノレールを利用したい」と話した。【琉球新報電子版】