旗頭囲み「さー、さー、さー」 宜野座村松田区で豊年祭 80人が道じゅーね


この記事を書いた人 松永 勝利
拝所「アシビナー」で旗頭を囲むように集まる区民ら=18日午後4時ごろ、宜野座村松田区

 【宜野座】宜野座村松田区(松田正雄区長)の豊年祭(8月あしび)が18日午後、同区公民館で開かれた。青年会を中心に約80人の区民が「道じゅーね」を行った。
 午後3時ごろ、松田公民館前に集まった約80人が集落の中にある五つの拝所を練り歩く「道じゅーね」を行った。それぞれの拝所で歌と踊りをささげた後、拝所前で旗頭を中心に80人の行列が円をつくり、ドラやホラ貝の音に合わせて「さー、さー、さー」と声を上げ、旗頭を上下に振り上げた。同区の拝所「アシビナー」には道じゅーねをした80人のほか区民ら約200人が集まり、旗頭や踊りを満喫し、拍手もわき起こった。
 同区の8月あしびは18日と24日の両日に開催される。初日の18日は「正日(ソーニチ)」と呼ばれており、神様を迎え入れる行事が中心となった。24日は「ワカリアシビ」という神様を見送る儀式を行う。
 松田区長は「この行事は子ども会から老人会まで、区のあらゆる組織が関わってつくられる。舞踊や組踊の演目は全部、青年会のメンバーが踊る。区民が一丸となって取り組む行事こそが松田区の魅力であり、伝統だ」と強調した。【琉球新報電子版】