高江、女性1人が警察に一時拘束 ダンプカー10台が砂利搬入


この記事を書いた人 金城 美智子

 【ヘリパッド取材班】東村から国頭村に広がる米軍北部訓練場の新たなヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)建設で沖縄防衛局は26日午前10時45分ごろ、新たなヘリパッド建設先の一つ、N1地区ゲートにダンプカー約10台分の砂利を搬入した。抗議行動中の女性一人が同日午前、県警に一時的に拘束され事情を聞かれたが、午後には解放された。抗議していた市民らによると、拘束された女性は小石を雑木林へ投げた際に跳ね返って駐車中の警察車両に当たったという。

 市民らは同日早朝、建設作業に携わるとみられる作業員の車両を止め、ゲート内に入れない抗議を行った。さらに東村高江から国頭村安波にまたがる県道70号の複数カ所で、工事車両が通れないよう市民らが車を道路に止めた。

 一方、25日、フェンスが設置された通称「N1裏」では、市民ら約20人が沖縄防衛局によるテントの撤去を警戒し泊まり込んだが、作業は行われなかった。テントで行われた26日午前6時の集会には市民ら約50人が参加した。

 沖縄平和運動センターの山城博治議長は集会で「きょうはテントの撤去は行われなかった。今後も砂利の搬入の阻止行動とテントを守る行動を両立してやっていこう」と呼び掛けた。
【琉球新報電子版】