宮古島市長選 保守系一本化が決裂 三つどもえの公算か


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 【宮古島】来年1月22日の宮古島市長選で、保守系で現職の下地敏彦氏(70)と市議の真栄城徳彦氏(66)が出馬を表明し、保守陣営の市議らが一本化を模索していたが、交渉決裂したことが18日、関係者への取材で分かった。同日、下地氏本人も出席する中、下地派の市議らが会合を開き、改めて同氏への支持を確認した。これを受け、下地氏の出馬に疑問を呈していた「新保守クラブ」(西里芳明会長)は別候補の擁立を目指し、中立会派などに呼び掛ける方針だ。「オール沖縄」陣営も候補者擁立を模索しており、三つどもえになる可能性が出てきた。

 保守陣営は、一本化を模索し会合を重ねてきたが、陸上自衛隊配備計画の答弁変遷や観光プロモーション事業問題などが表面化したため、下地氏への支持を巡って議論が割れていた。

 新保守クラブによると、この日、下地派の「市議会与党市議団」(平良隆会長)と一本化に向けた会合が開かれる予定だったが、同市議団側から会合中止が伝えられた。新保守クラブは一本化の断念を決めた。中立会派と公明会派に呼び掛け、真栄城氏も含めた支持候補者を決める方針だ。