伊江に新ゴリラ岩 タッチューと“2頭”、名所に


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西の海を見据えるゴリラのような形をした岩=9月14日、伊江村の湧出付近

 【伊江】伊江島の北西岸に位置する水源地・湧出(わじぃー)の近くにある岩が、鎮座しているゴリラのように見えることから、村が観光名所としてのアピールに前向きな構えを見せている。

右を向くゴリラに見えるとされる城山(伊江島タッチュー)の頂上

 9月13日の村議会9月定例会一般質問で、亀里敏郎氏が「仮称ゴリラ・キングコング岩を伊江村の新たな観光資源として広く宣伝することについて」と題して質問。「西の海を見据え、島を守っているかのよう」とその雄大さを語り、「なぜ今までこれほどまでの観光資源に誰も気付かなかったのか。ちゅうちょなく『ゴリラ岩』を村の新たな観光資源にしてほしい」と述べ、名称の協議を呼び掛けた。

 岩の高さは約6メートル。湧出に下りていく道の途中に見え、左を向いて筋肉が隆々としたゴリラのようだ。生えた草木もゴリラの毛のような質感を演出している。背後に見える水平線には伊是名島なども見渡せ、ロケーションは抜群だ。

 村は観光産業への活用に積極的だ。万寿祥久商工観光課長は「効果的なPRの仕方を検討していきたい」と話した。

 伊江島の象徴的存在でもある城山(伊江島タッチュー)も、北側から見ると角度によっては先端部が「右を向いたゴリラ」に見える。

 「島にいる大小2頭のゴリラの物語」「湧出の水を飲んで大きく育ったゴリラ」など、数々の伝説の構想も寄せられており、期待が高まっている。