子ガメたち海へ おかえりマイコ、5年ぶりに産卵・ふ化


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
5年ぶりに大宜味村の浜に訪れたタイマイのマイコちゃん(米須邦雄さん提供)

 【大宜味】タイマイのマイコちゃんが帰ってきた―。沖縄本島での産卵が極めて少ないウミガメのタイマイが、5年ぶりに大宜味村で産卵し、ふ化した。ウミガメの産卵を見届けてきた日本ウミガメ協議会会員の米須邦雄さんは「卵を産みに来ないから死んだのかなと思っていた。無事にふ化してくれてよかった」と喜んだ。

産卵の後ふ化し、海へと巣立っていく子ガメたち
卵を産むマイコちゃん(米須邦雄さん提供)

 タイマイの「マイコちゃん」は米須さんが名付けた。甲羅に識別のタグを付けた。2001年ごろから大宜味村の海岸で卵を産んでいたが、11年を最後に大宜味村で姿が確認できなかった。

 この日はマイコちゃんが産んだ卵から子ガメ20~30匹がふ化した。地域の人たちは、子ガメが海に入っていくのを見届けた。