観光バスが待機場を利用 那覇市で混雑解消へ実証実験


社会
この記事を書いた人 金城 美智子
実証実験で待機場を利用する観光バス=24日、那覇市西の県警交通運転免許センター跡地

 観光客を待つ観光バスで道路が混雑する状況を解消しようと、沖縄総合事務局と那覇市が24日から那覇市西の県警交通運転免許センター跡地に貸し切りバスの待機場を設置する実証実験を始めた。同日は、午前10時半までに6台の観光バスが待機場を利用した。

 待機場に駐車したバス運転手の岸本義史さんは「観光客を待つのに適当な場所がなくて困っていた。ここなら、国際通りにも近くて短時間でも行き来しやすい」と話した。バス運転手の仲地仁さんも「観光客を誘致するのに、バスの待機場がないのはおかしい。ずっと続けてほしい」と要望した。

 実証実験は、観光庁と那覇市の予算で9月下旬から始めており、10月10日までに市内の6カ所で交通状況などの事前調査を実施した。24日から12月10日まで待機場での実証実験を行い、待機場設置前後での交通量を比較する。市によると、2017年1月末までに報告書をまとめる予定にしている。
【琉球新報電子版】