佐賀空港も移転候補地 オスプレイ訓練で稲田防衛相


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 【東京】稲田朋美防衛相は14日の会見で、米軍普天間飛行場に配備されている輸送機MV22オスプレイの県外・国外への訓練移転について「沖縄の負担を全国で分かち合う観点から全国の他の空港と同様、佐賀空港の利用も考慮したい」と述べ、佐賀空港を候補地の一つとして検討していると明らかにした。

 政府は昨年10月、佐賀空港へのオスプレイの訓練移転が「地元の理解が得られない」として見送った。一方、13日の参院予算委員会で安倍晋三首相が「訓練の一部は佐賀で行うということで進めている」と答弁。稲田氏は首相の発言について「佐賀空港を一つの例示として述べられたものだと思う」と述べ、移転先には決定していないと強調した。

 佐賀空港では陸上自衛隊のオスプレイ配備計画が進められており、政府は佐賀県の山口祥義知事からの要請を受け、11月に普天間のオスプレイを試験飛行する方向で調整している。