海外功労者12人表彰 実行委、次世代代表に9人


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表彰を受けた海外ウチナーンチュの功労者、次世代代表者、海外県人会、ウチナー民間大使ら=27日、県庁講堂

 第6回世界のウチナーンチュ大会実行委員会会長の翁長雄志知事は27日、県庁講堂で海外功労者などの表彰式を開いた。県系人社会の発展に貢献した海外功労者12人への表彰状のほか、未来のウチナーンチュ社会を担う若者9人に次世代代表認証状を贈り、海外県人のさらなる発展に期待を込めた。

 翁長知事は「沖縄から海外への移住が始まって1世紀余りが経過した今、世界各地で政治、経済、文化、芸能などさまざまな分野で多くの県系人が活躍していることは140万県民の誇り。ウチナーネットワークの核として今後も貢献してほしい」とあいさつした。

 海外功労者を代表し、デニス安里さん(71)=米ワシントンDC=は「表彰を受けた人が住む国や職業はさまざまだが、共通しているのは沖縄への愛だ。今後もウチナー社会に貢献し続けるため尽力し、より大きな責任を果たす」と誓った。

 次世代代表認証を受けた小波津カリナさん(30)=ペルー=は、移民第1世代が経験した苦労を振り返り「次世代がその努力に感謝を示す方法は、ウチナーンチュであることを誇りに思うとともに、沖縄の文化や習慣を伝えていくことだ」と決意を新たにした。

 安慶田光男副知事は、大会に参加するため来沖した67県人会と、移民資料展「ウチナーンチュの世越の肝心」に協力した福田経子さんに感謝状を贈ったほか、ウチナー民間大使20人に認証状を贈った。

 琉球大(大城肇学長)はペルー県人会、ブラジル県人会に「沖縄語―スペイン語辞典」「沖縄語―ポルトガル語辞典」を贈った。