辺野古阻止 決意新た 名護瀬嵩に350人結集


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ガンバロー三唱し、辺野古への新基地建設反対へ気合を入れる市民ら=29日、名護市の瀬嵩

 【名護】米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設阻止に向けた「今こそ当事者の声を!辺野古新基地を絶対つくらせない名護市民集会」(島ぐるみ会議名護主催)が29日、政府が移設先とする大浦湾に面した瀬嵩の浜で開かれ市内外から約350人(主催者発表)が参加した。瀬嵩区民の渡具知智佳子さんが「辺野古にも高江にも新基地は絶対つくらせない決意をあらためてここに宣言する」などとした宣言文を読み上げ、拍手で採択された。

 稲嶺進名護市長は沖縄の過重な基地負担に触れ「(世界のウチナーンチュ大会で)7千人余のウチナーンチュが集まっているが、沖縄の現実を知ってほしい」と指摘した。さらに海上作業が中断している大浦湾を指し「海底にはまだ大きな(コンクリートブロックの)塊が沈められている。一刻も早く撤去すべきだ」と強調した。

 地元若者として名護市瀬嵩出身の渡具知武龍さん(19)=琉球大1年=が決意表明に立ち「権力にも暴力にも頼らないウチナーンチュの力を」と訴え、参加者の大きな拍手に包まれた。