552企業・団体が出展 沖縄の産業まつり開幕、県産品の魅力伝えて40年


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多くの来場者でにぎわう第40回沖縄の産業まつり=21日、沖縄県那覇市の県立武道館アリーナ棟

 第40回の節目となる「沖縄の産業まつり」(同実行委員会主催)が21日、沖縄県那覇市の奥武山公園と県立武道館で開幕した。23日まで。「じょうとーむん 使うよろこび 県産品」をテーマに、過去最大規模となる552企業・団体が出展して多彩な特産品や新商品、新技術を紹介している。県内各地の特産品やご当地グルメが並ぶ屋外会場には、家族連れや観光客など多くの来場者が訪れてにぎわいを見せた。

 1975年の沖縄国際海洋博覧会後の県内不況を打破するため、77年に初めて開催した「沖縄の産業まつり」は40回目を迎えた。県産品の需要拡大を目的に始まった産業まつりは、県産品の新商品開発や品質向上を促し、県内企業の成長・発展に寄与してきた。産業まつりを足掛かりにアジアへ進出する企業も出ており、県経済に果たしてきた役割は大きい。

 北明治橋のアーチ前で開かれた開場式で、呉屋守章実行委員会会長(県工業連合会会長)は「節目の40回を迎え、今後も地場産業を紹介する産業まつりの役割は広がる。人と人、人と産業をつなぐ絶好の場として沖縄の産業を元気づけたい」とあいさつした。

 翁長雄志知事は来賓あいさつで「入場客数が20万人を超え、名実共に沖縄を代表する産業イベントになり、産業振興に大きく貢献してきた」と祝辞を述べた。

 県立武道館で開催する記念特別企画「海洋産業特別展」は沖縄近海の次世代型海洋産業の研究開発や事業を紹介。県が推奨する県産品を紹介する「県推奨優良県産品展」には多くの企業関係者らも訪れた。