古民家を写真スタジオに 沖縄・宮城島「集落の雰囲気守りたい」アラカキヒロミツさん(うるま市)


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古民家をフォトスタジオにしようと計画するアラカキヒロミツさん(中央)=17日、うるま市宮城島

 【うるま】うるま市内で写真家として活動しているアラカキヒロミツさん(32)は同市宮城島の古民家を活用して、フォトスタジオをつくろうと計画している。アラカキさんは「古民家の並ぶ集落の雰囲気を守るためには、人が住まないといけない。そのためにフォトスタジオをつくる」と意気込む。古民家の改装を経て、オープンは2017年1月3日を予定している。

 アラカキさんはうるま市の勝連出身。18歳のときに県外に出るまでは「コンビニまで歩いて30分かかる」という地元が好きではなかった。12年間離れていた市に戻ってくると、勝連城跡や地域の伝統文化など地元の良さに気付いた。「うるまの魅力を世界に発信したい」と写真家の道を選んだ。

 古民家は市のイベントを通じて仲良くなった島民の大屋寛克さん(62)が紹介。大屋さんは「若い人が島に来るきっかけになってほしい」と期待を込める。アラカキさんは「島の魅力は島民。話すとすごく面白い」と笑顔を見せた。

 アラカキさんはインターネットで資金を募るクラウドファンディングを31日まで実施している。目標額は100万円だが、到達しなくてもフォトスタジオはつくるという。詳細はホームページアドレス

https://motion-gallery.net/projects/chiisanashimano_photostudio