差別発言に抗議 沖縄県議会、機動隊撤退要求へ


この記事を書いた人 新里 哲

 米軍北部訓練場のヘリパッド建設の抗議現場で、県外機動隊員が「土人」「シナ人」などと発言したことを受け、県議会の与党3会派は発言に対する抗議と共に、機動隊の撤収を求める決議を提案する方針を決めた。委員会での審議を経て、早ければ28日の臨時会での採決を視野に入れている。県議会は与党が過半数を占めているため、野党や中立が反対に回ったとしても、賛成多数で可決される公算が大きい。

 21日に与党3会派の代表者が集まり、提案を確認。これを受け、警察行政を所管する県議会総務企画委員会の渡久地修委員長(共産)が野党や中立会派に対し、25日にも委員会を開き審議することを打診した。

 総務企画委が開けない場合は、議員定数の4分の1以上で臨時会を招集できる規則に基づき開会を請求し、決議を提案することも検討する。

 北部訓練場のヘリパッド建設を巡って県議会は7月、建設中止を求める抗議決議を与党の賛成多数で可決している。