母子、授乳姿勢が楽に SANGOくっしょん 沖縄子育て良品、特許を出願中


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沖縄子育て良品が開発した「SANGOくっしょん」を使う母親と赤ちゃん=8日、南風原町宮平

 子どものおもちゃや自然派商品などを扱う「沖縄子育て良品」(南風原町宮平)が開発した授乳用クッション「SANGOくっしょん」が、赤ちゃんの夜泣きに悩む母親を中心に、口コミで人気が広がっている。一般的な授乳クッションに比べ、中身の綿を多く詰めることで安定性を確保。授乳中の母親の姿勢を楽にさせる効果があるほか、赤ちゃん用ベッドとしても利用でき、寝付きの悪い赤ちゃんでも安心して眠れる。今年7月に特許を出願し、早期の特許取得を目指している。

 特許出願は、沖縄総合事務局が実施する「地域中小企業知的財産支援力強化事業」(通称・初出願事業)を通じて行った。

 SANGOくっしょんは沖縄の「サンゴ礁」と「産後」を掛け、毎日の授乳で疲れた母親の声などを受け「ママのお助けグッズ」として1年ほどかけて開発した。

 クッションの高さが均一に維持できる構造となっているため、母親が姿勢を変えずに授乳することができ、赤ちゃんも楽におっぱいが飲める。購入者からは「授乳していてとても楽」「抱っこして寝たところで下ろすとすぐに起きたのにそのまま寝ている」などの声が寄せられている。

 同社の竹内香代子統括部長は「母親が負担のかからない姿勢になることで母乳もしっかり出る。産後はどうしても精神が落ち込みやすい。SANGOくっしょんで子育ての負担を少しでも減らし、楽しい子育てライフを送ってほしい」と語った。子育て良品では、助産師が毎週少なくとも1日は常駐しているため、店内で同くっしょんの使い方をはじめ、マタニティや赤ちゃんに関する悩み相談に応じている。

 商品や助産師がいる日に関する問い合わせは(電話)098(996)2550。