宮古島市長選 自民一本化へ再調整 決裂なら新候補視野


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 【宮古島】来年1月22日の宮古島市長選で保守陣営から現職の下地敏彦氏(70)と市議の真栄城徳彦氏(67)が立候補を表明し、分裂状態になっていることを受け、自民党県連幹部が5日、宮古島に入り、一本化へ向け再調整を始めた。県連幹部は市内のホテルで、下地氏への支持を巡って分裂する保守系市議らと会談した。一本化が難しい場合は、別候補者を擁立することも視野に入れる方針だ。

 一本化へ向けた話し合いはこれまで市議会保守派内で進められてきたが、決裂した経緯がある。県連が仲介役を担っても実現するかは未知数だ。

 県連からは地元選出の座喜味一幸県議、4区支部長の西銘恒三郎衆院議員、副会長の翁長政俊県議らが出席した。市議会からは下地氏への支持を表明する「市議会与党市議団」の平良隆会長や下地氏の出馬に反対する「新保守クラブ」の西里芳明会長ら計6人が出席した。

 会談後、座喜味県議は報道陣に対し「一本化しないとせっかく獲得した保守市政を守れないとの共通認識で一致した」と話した。その上で「一本化が厳しい場合は、白紙の状態に戻すことも視野に入れないといけない」と述べ、2人に出馬断念を求め、別の候補者を擁立することも示唆した。

 県連幹部と面談した真栄城氏は「『(選挙戦から)降りるということはない。ぜひ私で一本化してほしい』と伝えた。三つどもえや(保守)分裂選挙であろうと、私は出馬する」と話した。