吃音「あなたのままでいい」 うるまで親子ら交流


この記事を書いた人 Avatar photo 大城 誠二
体を動かすゲームで交流する参加者ら =12日、うるま市の石川青少年の家

 流ちょうに話せない(吃音(きつおん))悩みを持つ子やその保護者らが集まり、悩みを共有し交流する「第1回吃音親子キャンプinおきなわ」(おきなわ吃音研究会主催)が12、13日の2日間、うるま市の石川青少年の家で開かれた。吃音のある約20人と保護者8人、言語聴覚士や言葉の教室の教員ら36人が参加した。日本吃音臨床研究会の伊藤伸二会長は「吃音は決してネガティブなものではない。吃音を認めて生きていくことが大切だと伝えたい」と話した。

 伊藤会長によると、吃音がある人は人口の1%で、日本にも100万人以上いる。原因は不明で吃音を否定的に捉え、悩んでいる人も多い。伊藤会長は「(言葉が)つかえるのは話し方の特徴の一つ。治療法はないが、治そうと思わずに『あなたはあなたのままでいい』と分かってほしい」と訴えた。

 参加者の福田孝規(たかのり)さん(36)=那覇市=は「2年前まで住んでいた京都では、吃音の人の集まりなどがあったが、沖縄はあまりない。これをきっかけに横のつながりが生まれればと思い参加した」と話した。