沖縄の魅力、雑誌に OIST学生が得意分野で力合わせ制作


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事業の一環で作った雑誌「KUROSHIO」を持つアチャリャ・サーヒルさん=1日、恩納村の沖縄科学技術大学院大学

 【恩納】沖縄科学技術大学院大学(OIST)の学生らが、沖縄や日本の伝統、飲食店を紹介する学内向け雑誌「KUROSHIO」を制作し、配布している。雑誌の中には県内のお薦めコーヒー店が紹介されているほか、漫画を通して日本語を習得する利点、インドの有名な観光都市「ムンバイ」の魅力などを載せた多様性に富んだ記事を読むことができる。

 OISTには学生の専門分野をどのように実践的に活用していくのかを考える授業がある。その授業では人数、内容、予算の確保など全てを学生が主体的に決める。研究だけでなく、専門知識を社会の中でいかにして使うのか、学生に考えてもらうことが目的だ。
 10人の学生らが中心となって作られた雑誌「KUROSHIO」。編集を担当したインド・コルカタ出身のアチャリャ・サーヒルさん(22)=博士課程2年=は「育ってきた国や環境が異なる学生が、お互いの得意分野で力を合わせて作った」と話した。
 今回、作った雑誌は400部。次号は来年1月ごろに出す予定だ。
 今後の目標についてサーヒルさんは「予算の関係で今回は400部しか作れていない。これからスポンサーなどを探して発行部数を増やし、より多くの人に雑誌が読まれるようにしたい」と語った。雑誌「KUROSHIO」はウェブサイトでも閲覧が可能。URLはwww.kuroshiomag.com/