ライカムモール駐車場 乗り換え拠点に 沖縄県が検討 パークアンドライド


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 沖縄県は交通渋滞対策として、イオンモール沖縄ライカム(北中城村)の駐車場をマイカーからバスへの乗り換え拠点とし、中部―那覇間を結ぶ基幹バスの利用促進につなげる「パーク・アンド・ライド」の導入を検討している。那覇向けのバスが少ない沖縄市泡瀬付近の住民による利用を想定している。基幹バスはバスレーンを走るため、出退勤時の渋滞を避けられる。

 沖縄総合事務局で4日に開かれた「沖縄の道路渋滞対策と新たな交通環境を考える有識者懇談会」で県が報告した。

 導入時期は未定。県によるとモニター調査への協力などが必要なため、今後、地元や同複合施設との協議に入りたい考え。導入に伴い、同複合施設周辺で朝夕に渋滞が起きる可能性も精査し、本格導入を検討する。

 パーク・アンド・ライドは、建設が予定されているゆいレールてだこ浦西駅でも導入が計画されている。

 この日は渋滞対策について委員から「那覇では貨物船やクルーズ船の寄港が増え、関連するトラック、バス、タクシーが混雑している。本部や中城の港をもっと活用し、トラックを分散できないか」(佐次田朗県トラック協会会長)、「沖縄でいち早く自動運転を導入してほしい。モノレールも車両を増やしてほしい」(東良和日本旅行業協会理事)などの意見が上がった。