掘削中 250キロ不発弾 あわや惨事、住民恐怖石垣中心街


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
250キロ不発弾が見つかった工事現場=5日、石垣市大川

 【石垣】石垣市大川の県道79号で4日、信管付き英国製250キロの不発弾が市発注の排水路整備工事中に発見された。市防災危機管理室などによると、作業員が重機で約2・5メートルの地中を掘っている最中に発見。砂と一緒に滑り落ちてきたという。場所は観光客も行き交う市街地。近隣住民は「怖い」と声をそろえた。

 同室によると、陸上自衛隊が不発弾を歩道に寄せ応急処置を講じた。処理までの間、発見現場で保管する。処理日は未定。

 道路地中の公共工事では2009年1月に糸満市小波蔵で、重機による掘削作業中に地中の250キロ級不発弾が爆発し、2人が重軽傷を負う事故が発生している。近くで化粧品店を営む女性は「驚いた。爆発していたらみんな被害を受けていた。考えるとぞっとする」と表情を曇らせた。

 現場付近では過去にも不発弾が見つかったという。同室は「交通量も観光客も多い場所で、何事もなくて良かった。早急に撤去できるようにしたい」と話した。