機動隊発言に抗議 宜野座村議会が全会一致


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 【宜野座】宜野座村議会(小渡久和議長)は11日の臨時会で、米軍北部訓練場のヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)の建設を巡り、建設に反対して抗議する市民らに大阪府警の機動隊員が差別的な発言をしたことを受けて、発言に抗議する意見書を全会一致で可決した。同様の意見書は県議会、金武町議会で可決されているが、全会一致は宜野座村が初めて。

 宛先は、機動隊員の発言に対して「差別かどうか判断する立場にない」との認識を示している沖縄担当相をはじめ、警察庁長官、国家公安委員長、県警本部長、県公安委員長。

 意見書では機動隊員の「土人」「シナ人」発言に触れた上で「侮辱的発言は差別意識から発せられたと指摘せざるを得ない」と指摘し「差別発言に厳重に抗議し、県民への謝罪を強く求める」と強調した。