中学有望選手83人が県外に 沖縄の16競技、教育庁が初調査


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 大城 誠二

 中学校の運動系部活動に所属して九州大会で入賞するなどした有望選手のうち、83人が県外のスポーツ強豪高校などに進学していることが30日、分かった。県教育庁が中学有望選手の県外流出の実態を調べるのは初めて。同庁が県高校体育連盟(高体連)などに聞き取り、昨年度に中3生だった有望選手を対象にした。調査した30競技のうち県外流出があったのは16競技で、サッカーの41人が最多で、バスケットボールは12人だった。

 「県外流出の競技力への影響はあるか」との問いには30競技中17競技が「ある」と回答した。競技力低下や競技人口減少への懸念などが示された。進学先は福岡県の9校が最も多く、九州各県の私立高校が中心となっている。

 調査は2019年の南九州高校総体に向けた競技力向上のために実施した。高校野球は高体連未加盟のため、集計されていない。