やんばる畑人プロジェクト 飲食店が生産の現場学 県産小麦のパスタ作りも


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
トラクターの作業を見ながら、小麦の生産について学ぶ「やんばる学びの収穫祭」の参加者ら=3日、恩納村

 【恩納】農家や加工業者、宿泊業者、飲食店などでつくる「やんばる畑人(はるさー)プロジェクト」が11月15日、恩納村で「やんばる学びの収穫祭」を開いた。同グループに加盟する「応援店」の関係者ら約30人が村内の農家を回り、農産物をどのように育てているか話を聞いた。

 同イベントは、応援店が生産者から直接学ぶ機会を設け、使用する食材に関する知識を深めることを目的に企画された。

 今回は恩納村の小麦やパッションフルーツ、アテモヤ農家を訪ねた。小麦を栽培する県麦生産組合の畑では、実際にトラクターを使った作業を見ながら、同組合の溝江冨久雄事務局長の説明に耳を傾けた。

 那覇市松山のイタリア料理店「TRATTORIA Lamp(トラットリア ランプ)」のスタッフ、山田洋介さん(39)は「生産者がどのような気持ちで農作物を育てているのか勉強になった」と感心した様子で話した。

 参加者は農家を見学した後、県産小麦を使ったパスタ作り、たき火でパンを焼くなどの体験もした。