高畑勲監督ら大統領へ訴え 高江ヘリパッド工事中止求め 100人超が公開書簡


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アニメ映画監督の高畑勲さん

 今月末の過半返還に向け、米軍北部訓練場で推し進められている環境負荷や民意を無視した強行工事の即時中止を求め、国会議員や学者、文化人、市民団体など27団体100人以上が、米大統領に宛てた緊急公開書簡を提出することが分かった。7日に東京都内の外国特派員協会である記者会見で公開書簡の内容と賛同者を発表する。

 赤嶺政賢衆院議員や糸数慶子参院議員のほか、アニメ映画監督の高畑勲さん、ジャーナリストで映画監督の三上智恵さんらが名を連ね、賛同者は今後も増える見通し。書簡には日本政府の理不尽な対応や地域住民が置かれている状況、沖縄の貴重な自然環境について触れる。

 代表メンバーの一人である辻仁美さんは「市民はこれまでさまざまな訴えを日本政府に試みてきたが、良識ある反応が全く得られない」と指摘。その上で「返還日が迫る中、米国の大統領や政府、市民に直接訴え掛け、問題の当事者として関心を持ってもらう以外に方法はない」と強調した。

英文へ→Director Isao Takahata makes appeal to (the President), requesting halt on Takae Helipad construction in open letter signed by over 100 people