離島の高3生、島外希望8割 でも「将来島に」6割


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 沖縄総合事務局(能登靖局長)が1日に発表した県内離島の高校3年生の意識調査によると、高校卒業後、進学や就職などで島外に出ることを希望する生徒は全体(962人)の84・3%(811人)を占めた。うち将来島に「戻りたい」という回答は63・9%で、理由として「島が好き」(46%)、「生まれ育った場所で貢献したい」(35・6%)などがあった。

 一方、島に「戻らない」(36・1%)とした理由は「自分を成長(スキルアップ)、磨くことができる」(21・1%)、「島の外の方が収入が高い」(14・5%)などが続いた。島の課題では「娯楽施設がない、少ない」が24・7%、「働く場所(企業)がない、少ない」が19%で続いた。

 能登局長は「ニーズを踏まえ離島振興について考えていかないといけない」と指摘した。意識調査は今年9月に久米島と宮古島、石垣島の8高校で実施し、回収率は100%だった。