「ヘリパッド容認ではない」 翁長知事、県議会で強調


この記事を書いた人 金城 美智子
米軍北部訓練場のヘリパッド新設を「容認したわけではない」と強調する翁長雄志知事=6日午前10時半すぎ、県議会

 県議会11月定例会の代表質問が6日、始まった。翁長雄志知事はヘリパッド新設が条件とされる米軍北部訓練場の過半の返還に関して、11月28日の記者会見で「苦渋の選択」と述べたことについて「決して(ヘリパッド新設工事を)容認したわけではない」と説明した。22日に開催予定の返還式典に知事が出席するかとの質問には、謝花喜一郎知事公室長が「通知が届いていないので、控えさせていただく」と述べるにとどめた。

 「苦渋の選択」発言について翁長知事は「SACO(日米特別行動委員会)合意の着実な実施において、北部訓練場の約4千ヘクタールの返還に異議を唱(とな)えることはなかなか難しいということだ」と述べた。一方で北部訓練場には「SACO合意に含まれていなかったオスプレイが飛び交っている」と問題視した。

 知事は政府のヘリパッド工事について「政府はことあるごとに地元に丁寧に説明するとしているが、自衛隊ヘリの投入や、工事期間の一方的な短縮を行うなど、その実態はかけ離れている。そのような姿勢は到底容認できない」と批判した。「そのようなはざまで県政を担う状況を『苦渋の選択』と申し上げた」ことが発言の趣旨だったと説明した。

 座喜味一幸氏(沖縄・自民)への答弁。【琉球新報電子版】