留学生の6割ネパール出身 沖縄県内、4年で18倍


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 日本学生支援機構(JASSO)の調べによると2015年5月時点で、沖縄県内の留学生2090人の内、60%に当たる1254人がネパール人であることが分かった。11年の県内在留ネパール出身学生は70人で、4年間で約18倍に増えている。全国では15年時点で20万8379人中1万6250人がネパール出身学生。4年でおよそ8倍に増えている。急増する影には経済的に困窮した学生が多い実態も見え隠れする。

 15年時点の県内ネパール留学生1254人の内、約78・5%(985人)が日本語学校生。週28時間以内の資格外活動(アルバイト)で生活費や次年度の学費を稼いでいる。

 外国人留学生にも県内の最低賃金額が適用される。現在の最低賃金は714円。28時間たっぷり労働しても8万円弱。「生活費も賄えない」と困窮状態を訴える学生が多く、不法就労を招きかねない実態もある。