翁長知事、飛行停止、配備撤回を要求 「事故は墜落と認識」


この記事を書いた人 金城 美智子
中嶋浩一郎沖縄防衛局長(左列手前)、川田司外務省沖縄大使(同奥)にオスプレイ墜落事故で抗議する翁長雄志知事(奥)=14日午前11時35分、県庁

 米軍普天間飛行場所属の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが13日夜、名護市安部の沿岸部で墜落した事故で、川田司外務省沖縄担当大使と中嶋浩一郎沖縄防衛局長が14日午前、県庁に翁長雄志知事を訪ねた。翁長知事は事故について「機体が大破している状況から事故は墜落だと認識している」と強調。「怒りを禁じ得ず、直ちに飛行停止とオスプレイの配備撤回を求める」と抗議した。

 翁長知事は米軍北部訓練場のヘリパッド建設を条件とした同訓練場の過半の返還について、ヘリパッドでオスプレイが運用されることを念頭に、今月22日に政府が式典を開催することに言及し「式典を開催するのは県民感情からも許されるものではない。そういうことを踏まえて物事を考えてほしい」と述べ、中止を求めた。

 川田氏らは事故を受けてニコルソン在沖米四軍調整官に抗議したことなどを説明した一方、事故に関する謝罪の言葉はなかった。【琉球新報電子版】