海底で機体バラバラ 沖縄名護、救難用信号液にじみ出す


この記事を書いた人 金城 美智子
13日夜、名護市安部のリーフに墜落した米軍の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイ=14日午前2時40分撮影

 【名護】ヘリ基地反対協議会のダイビングチーム・レインボー代表の牧志治さん(66)が14日午前、潮が満ちている時間帯に名護市安部沿岸で潜水し、13日夜の訓練中に墜落したとみられるオスプレイの機体を海底から撮影した。牧志さんは「機体はバラバラに海底に散乱し、機首部分の約4メートルしか原形をとどめていない。翼の折れた部分やエンジンも露出している」などの様子を確認した。

 牧志さんは「どれぐらいの範囲か分からないが(部品などが)散らばっている。引きちぎれた配線コードもあった。救難用信号のマーカー(液体)の緑色が(海中に)にじみ出ていた。(機体は)ベニヤ板で作ったのではないかと見えるぐらい、引きはがされている」と語った。

 事故率の高さが指摘されるオスプレイに関し「こんな危険なものを(沖縄に)押し付けて、そのための基地を辺野古、高江に造ろうとしている。環境も住民生活も破壊している。国民の命を軽視している」と政府を批判した。
【琉球新報電子版】