シュワブ陸上作業継続 ゲート前 年内最後の抗議


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クレーンを使って浮具(フロート)をつり上げ、砂浜に並べていく作業員=28日午後1時半すぎ、名護市辺野古の大浦湾(具志堅千恵子撮影)

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設で、沖縄防衛局は28日も前日に引き続き、米軍キャンプ・シュワブの海岸で浮具(フロート)や汚濁防止膜(オイルフェンス)を砂浜に並べる作業を実施した。フロートの設置など海上での作業は確認されなかった。防衛局は28日から来年1月3日までは作業は実施しないとしている。来年1月以降に海底掘削(ボーリング)調査を再開する方針。オイルフェンス設置に伴い、コンクリートブロックを海中へ投下し、護岸設置に向けた作業を進める見通し。

 28日はクレーン車がオイルフェンスとフロートをつり上げ、砂浜に並べる作業が確認された。午後3時前にはクレーン車が海上保安庁のゴムボートを浜に引き上げ、作業が終了した。

 抗議する市民らは午前9時ごろからカヌー12艇と抗議船3隻で作業が進む海岸近くに移動して抗議行動を展開した。海上保安庁がゴムボートや警備艇で市民らのカヌーや抗議船を取り囲み「臨時制限区域で立ち入り禁止です。速やかに退去してください」などと呼び掛ける場面もあった。

 米軍キャンプ・シュワブのゲート前では28日午前6時ごろから午後1時まで抗議行動が行われた。約100人の市民が駆け付け、資材搬入に使用しているゲートをふさぐように座り込んだ。トラックなどによる資材搬入は確認されなかった。この日で年内の抗議行動は終了した。年明けは1月5日から再開する予定。