空中給油 来月再開 オスプレイ訓練 海兵隊、本紙への回答修正


この記事を書いた人 新里 哲

 オスプレイ墜落で事故原因となった空中給油訓練について、在日米軍は29日までに日本政府に対し、年明けにも空中給油訓練を再開すると伝達した。また、在沖米海兵隊は先に空中給油訓練を「19日に再開した」と琉球新報に回答していたが28日、「空中給油訓練は(事故が起きた)12月13日以降実施していない」と回答を修正した。沖縄県がオスプレイ自体の飛行中止を求める中で、事故原因となった訓練も再開されることになり、県内の反発は必至だ。

 米軍は事故原因について、米空軍嘉手納基地所属のMC130特殊作戦機が、米海兵隊普天間飛行場所属のMV22オスプレイに空中給油をしている際に給油ホースが切れ、オスプレイのプロペラに衝突したことで発生したと説明してきた。

 事故は13日夜に発生した。米海兵隊は6日後の19日にオスプレイの飛行訓練を再開し、県が強く反発していた。飛行再開時、米軍は事故の契機となった空中給油訓練は当面休止し、集合教育、地上でのシミュレーションが完了した後に日本政府側に再開を連絡するとしていた。

 一方、在沖米海兵隊はその後の22日、琉球新報の質問に「空中給油を含むMV22の飛行訓練を19日に再開した」と回答していた。沖縄防衛局などはこの回答について、空中給油訓練は再開していないと説明するなど、齟齬(そご)が生じていた。

 琉球新報は在沖米海兵隊に「日本政府は空中給油は再開していないと説明している」などと26日に事実確認の再質問をしたところ、在沖米海兵隊は28日、前回の回答にあった「空中給油を含む」の文言を削除した上で、「MV22の飛行訓練を19日に再開した」と回答した。

 さらに「12月13日以降、ティルトローター機(オスプレイ)の空中給油訓練はしていない」とし、前回の回答を修正した。