防衛局、県に回答を送付 辺野古「事前協議」


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 名護市辺野古の新基地建設を巡り、県が工事の再開前に事前協議に応じるよう沖縄防衛局に求めている件について、防衛局は20日、県土木建築部海岸防災課へ工事の実施設計と工事中の環境保全対策について説明する文書を送付した。県側は「事前協議は施工前に行うものだ」と工事の停止を求めており、文書が事前協議に当たるのかも含め週明けにも庁内で今後の対応を話し合う。

 県によると、防衛局から送付された文書は県が意見書で示していた疑問点への回答などで、工事の実施設計19ページ、環境保全対策について14ページ記されている。

 県は事前協議について、前知事が辺野古埋め立て承認をした際の条件としており、防衛局が協議に応じない場合留意事項違反として埋め立て承認撤回の理由に該当するとみている。防衛局は昨年12月27日に県に対し「協議が終了したことは明らか」との認識を示し工事再開を宣言していた。