地域再生大賞 漁師文化生かし活性化 優秀賞・フーカキサバニ


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地域再生大賞の優秀賞に選ばれたフーカキサバニのメンバー(C)MURAYAMA YOSHIAKI

 【名護】任意団体「フーカキサバニ」は2002年、サバニのチーム「海想」として結成し、座間味島近海で行われるサバニ帆走レースなどに出場してきた。

 「フーカキサバニ」の名称になったのは2010年。琉球王国時代の沖縄の漁師が世界の海を駆け巡った木のくり舟「帆かけサバニ」(=フーカキサバニ)を21世紀の日常に取り戻そうとのテーマで活動している。

 名護市を拠点に、体験乗船会や上級者向けのスクールを開き、操船技術などを伝授している。

 メンバーはサバニ旅として、与那国島から沖縄本島間など長距離をサバニで航海する取り組みも実施。寄港先ではサバニの操船技術を教えるなどして、サバニを地域活性化に生かす活動をしているのが特徴だ。

 1月5日からは名護市内でサバニを造る様子を完成するまでの約2カ月間、一般公開している。

 森洋治代表は「好きなことをしているだけだが、それが地域や人のためになっていると評価されたことは本当にうれしい。今後の励みになる」と喜んでいた。