還付金詐欺最多16件 16年、県警が注意呼び掛け


社会
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 医療費などの還付金を名目にして高齢者らをだまして金を振り込ませる還付金詐欺が2016年に県内で16件(速報値)発生し、統計が残る04年以降最多となったことが県警のまとめで分かった。県警は「公的機関が電話で金を振り込ませることは絶対にない」として注意を呼び掛けている。

 県警安全なまちづくり推進室によると、16年に県内で発生した特殊詐欺の総数は速報値で31件、約3576万円の被害が出た。15年の33件、約9836万円から件数、被害額ともに減少した。しかし特殊詐欺のうち還付金詐欺は16年に16件、約1694万円と15年の8件、約920万円から増加した。

 還付金詐欺の手口は、公的機関の職員を名乗って電話し「医療費の還付金がある」などと伝え、スーパーマーケットなど金融機関の外にあるATM(現金自動預払機)に誘導して電話口で金を振り込ませるというもの。せかすような口調で、金額を打ち込む際には「整理番号」などと言って振り込ませるという。

 県警は「不審に思ったら家族や警察など公的機関に、電話でもいいので相談してほしい」と呼び掛けている。