「米軍機事故、再発防止を」 渉外知事会が国に緊急要請


この記事を書いた人 志良堂 仁
相次ぐ米軍機事故の再発防止徹底などを求め、若宮健嗣副大臣(右端)に要請書を手渡す黒岩祐治神奈川県知事(同2人目)=26日午後2時すぎ、防衛省

 【東京】オスプレイ墜落事故など米軍機による重大事故が相次いで発生していることを受け、米軍基地所在の都道府県でつくる渉外関係主要都道府県知事連絡協議会(渉外知事会、会長・黒岩祐治神奈川県知事)は26日、防衛省に若宮健嗣副大臣を訪ね、実効性のある再発防止策を講じるよう緊急要請した。若宮氏は「事故の詳細は内容が分かり次第、皆さま方にきちっとお知らせしたい」と応じた。

 渉外知事会は9月の米攻撃機AV8ハリアーの沖縄本島沖墜落、今月7日のFA18戦闘攻撃機の高知県沖墜落、今月13日の米海兵隊垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの名護市安部浅瀬への墜落など事故が相次いでいることを問題視。「基地周辺住民に深刻な不安を与えているもので極めて遺憾であり、決して看過できない」と指摘した。
 緊急要請は、①安全対策などによる事故防止の徹底②事故原因の早期究明と実効性ある再発防止策③事故原因や再発防止策に関する関係自治体、地域住民への十分な説明④事故後の同型機の飛行運用に関しては関係自治体の意向を十分尊重―することを求めた。宛先は岸田文雄外相、稲田朋美防衛相、ケネディ駐日米大使、マルティネス在日米軍司令官。【琉球新報電子版】