糸満、マグロ拠点産地に 与那原・西原はソデイカ


この記事を書いた人 志良堂 仁
糸満市のマグロ類拠点産地認定を喜ぶ関係者=10日午後、県庁
与那原町と西原町のソデイカの拠点産地認定を喜ぶ関係者=10日午後、県庁

 沖縄県農林水産部は10日、糸満市をマグロ類、与那原町と西原町をソデイカの拠点産地にそれぞれ認定した。マグロ類の拠点産地は初めてで、冷凍されずに生鮮で水揚げされることが特徴の県産マグロの消費拡大につなげたい考えだ。

 糸満市の2014年のマグロ類の水揚げ高は646トン、県全体に占める割合は7%で、漁協別では県内3番目の水揚げ量を誇る。県は生産者、漁協、自治体で構成する産地協議会が設立されていることや安定生産、出荷、加工品開発に取り組んでいることを評価し、拠点産地に認定した。

 認定式で上原昭市長は「一昨年のソデイカの拠点産地認定に続くもので、水産物の産地としての信頼度も高まっている。県内外に糸満産マグロをPRするとともに、学校や保育所、各イベントを通じて魚食の普及に取り組みたい」と語った。

 一方、ソデイカの拠点産地に認定された与那原町と西原町は両町の漁協が「与那原・西原町漁協」という単一漁協となっていることから、初の連名での認定となった。古堅國雄与那原町長は「両町共同で漁業振興に取り組んできたかいがあった。地産地消の取り組みをさらに広げたい」とあいさつ。上間明西原町長は「自信を持って水揚げして、全国に発信したい」と語った。

 島尻勝広農林水産部長は「県としても新商品開発や技術的指導の強化など支援していきたい」とエールを送った。