「全基地撤去を」 100人がF35配備・飛来、降下訓練に抗議


この記事を書いた人 松永 勝利
集会で「全基地を撤去せよ」と声を上げる参加者=17日午後1時すぎ、嘉手納町屋良の通称「安保の見える丘」

 【中部】嘉手納爆音訴訟原告団と沖縄平和運動センター、中部地区労働組合協議会は17日午後、嘉手納町屋良の米軍嘉手納基地が見渡せる通称「安保の見える丘」で、F35戦闘機の配備・飛来とパラシュート降下訓練に反対する集会を開いた。100人以上が集まり「嘉手納基地を含む全基地を撤去せよ」などと抗議の声を上げた。
 第3次嘉手納爆音訴訟の新川秀清団長は「危険な降下訓練や外来機の飛来は許せない。降下訓練を通知しなかったことは命に関わることで『人的ミス』では済まされない」と批判した。
 中部地区労の新垣昭洋事務局長は「中部地域では米軍属女性殺害事件、ハリアーやオスプレイの墜落、降下訓練など事件・事故が相次いでいる。米軍を許しているのは抗議しない日本政府だ」と指摘した。
 集会中も抗議の声を遮るように、米軍普天間飛行場の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイ2機が飛行した。参加者は「オスプレイの全面撤去を」と拳を上げて訴えた。【琉球新報電子版】